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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第2章 亜麻色の光

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26 本格的な役決め

「今日は学園祭の主役、光の王子を演じる人を決めたいと思います。話し合いで決まらなかった場合は多数決を取ります。その場合は特別な理由がない限り拒否することはできません。反対意見のある方は挙手を」


 あー、ついに来ちゃったね、この日が。俺は選ばれない……と信じたいけどどうなるかな。俺に無関係なら楽しく見ていられるのに俺を巻き込んだのは一体どこの誰だっけね?

 今のうちに特別な理由でも考えておこうかな? でもなにも良さげな理由が思い浮かばないんだよねぇ。


 役が決まらないとなにも準備が進まない。特にこのクラスは今までにない『全員が魔法を使う』ということに挑戦するから、他クラスよりも早くから準備を始めなければ間に合わない。分かってるよ、分かってるけどさぁ……


「では光の王子を演じたい方は挙手をしてください」


 あれ? 前回より大分人数が減ってるように見えるのは俺の気のせいかな?


「三人ですね。前回立候補していた方はよろしいのですか?」

「この私より向いている人がいるなら、そちらに譲るのが男というものだろう? 私より美しい男はいない……と言いたいところだが、どうやらこのクラスには私より向いている人がいるようだからねぇ」

「オレもそいつと同意見だな。王子役よりやってみたい役を見つけたというのが本音だが」


 なんかすごいナルシスト? と言ったら失礼だけど、自信満々な人もいるものだね。良いところのご令息で女性に対しては紳士って感じ。同姓には嫌われてそうだけど俺は嫌いじゃない。だって面白くない? 珍しい人種だよねぇ。


「分かりました。ではお三方は誰が王子役をするかそちらで話し合ってください。その間に他の役も決めましょう」


 『光の王子と小さなガラスの靴』、つまりシンデレラなんだけど、役は大きく分けて三つある。

 まずはシンデレラや王子様、意地悪な継母などのキャスト。いわゆる花形役者だね。本当の意味とは少し違うけど表舞台に立つという意味ではこれで間違いない。

 次に本番で活躍する裏方。これは照明や音響、メイクなどを担当する人の当てはまる。本番の舞台でキャストを支える役。

 最後に、本番までの準備期間で活躍する裏方。舞台監督、制作担当、舞台装置に衣装。準備期間が本番になる人達だねー。


 演劇で目立つのはやっぱり役者だけど、重要さで言うと役者も裏方も変わらない。どれだけ上手く演技ができていても、その演技を支えるものが駄目なら作品の質は一気に落ちる。逆に多少演技が下手でも裏方がちゃんとしていればマシなものに見える。なにをするにもやっぱり支えてくれる人って大切だよねぇ。

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