表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第2章 亜麻色の光

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/281

5 この世の終わり

「上手く話がまとまって良かったです」


 あの後も話し合いを重ね、演目は『光の王子と小さなガラスの靴』に決まった。まあつまり『シンデレラ』だね。内容自体はシンデレラとほとんど違いがない。小さな子供でも知っているくらい有名な話だけど、これをアレンジして魔法を使うシーンを増やす。『光の王子と小さなガラスの靴』の世界ではすべての人が魔法を使うことが出来るという設定にする。


 そして裏方も魔法を活用する。二年一組は生徒数二十名ほど。この学園の仕組みでは成績でクラスが変わるから一クラスの人数もバラバラでね。シンデレラならちょうど良い人数というのもあって、これに決まったんだよ。


「取り敢えず九月いっぱいは役決めや個人の方の準備ですね。学園祭は十一月上旬、本格的な練習は十月からになるでしょう」

「三年一組も劇だな。『精霊王と囚われの姫』だそうだ」

「……精霊王?」

「ああ。お前をモデルにした作品だ。前に言っただろ、この学園で教師生徒問わず一番人気なのはナギサ。二番目と大きく差をつけてダントツ一位の人気だからな」

「笑いごとじゃない、んだけど……」


 くくっ、と心底楽しそうにエリオットくんが笑う。なんなの、『精霊王と囚われの姫』って。そこは精霊王じゃなくて王子様じゃない? なんで俺がモデル? 俺じゃなくてももっと王子様っぽい人がいるはずなんだけどねぇ。それに囚われの姫って……


「一応聞いておくけど、囚われの姫のモデルは……?」

「俺の妹だ。女子で一番人気は妹、学園内で……いや、うちのカフェの手伝いなんかで知れ渡っているから国中か。この国で妹の顔を知らねぇ奴はほとんどいないと思うぞ。贔屓目とかなしで」

「そうですね」

「え、うそ。もしかしてランスロットくんも知ってる? 俺は顔知らないしたぶんすれ違ったこともないよ」


 聞いてみるとまさかの肯定。エリオットくんの妹さんってそんなに有名だったんだね? えぇ……ほんとに知らなかったんだけどー。


 この国で知らない人はほとんどいないって……一体どれだけ可愛い子なんだろうねぇ? エリオットくんのお母上が経営するカフェは王室御用達で知名度が高いのは俺も知ってるけど、その影響もあって妹さんまで有名になっているとは。


「そんなにすごい子ならなおさら、なんで俺の恋人役なの? 題名を聞く限りだと恋愛ものだと思うんだけど、その認識で合ってるよねー? どう考えても釣り合わなくない?」

「恋人役で合ってるぞ。たしかに俺の妹は可愛いからお前と並んで霞まないだろ。だが『霞まない』というだけで、お前以上ではねぇな」

「逆に言うとナギサ様と並んで釣り合うのは彼女くらいということでしょう」

「うーん……別に気を使わなくて良いよ」


 だってそれは言い過ぎじゃない? 俺はそんなに綺麗な顔をしていると思わない。そりゃあ芸能活動が出来るだけあって客観的に見れば整っている方だとは思うよ? 謙虚とか自己評価が低いなんてことはなく、自分の魅力はしっかり理解してる。まあ顔に関しては他の部分より自己評価が低くなってるかもしれないけど。


 なにせ前世も今世も俺の周りには美形しかいないからねぇ。今世ならセインくんやランスロットくん、エリオットくんもだし精霊達も。他にも美形ばっかり。キラキラしすぎて眩しいよ。


「俺ももっと容姿を磨くべきかなぁ」

「その容姿をさらに磨いたら傾国どころかこの世の終わりだろ……」


 せめていつも一緒にいる彼らと並んで見劣りしないくらいにはちゃんとするべきかもしれない。

ご覧頂きありがとうございます。よろしければブックマークや広告下の☆☆☆☆☆で評価して頂けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ