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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第1章 幕開けは復讐から

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61 趣味は睡眠

 あはは、早速何人か俺のことに気付きかけてるねぇ。演技でも別人になるわけじゃないから仕方ないけど、こんなに早くバレそうになると俺も役者としての自信を無くしそー………


 まあ今のところ違和感程度で済んでいるみたいなんだけどね。


 セインくんとランスロットくんも挨拶に来てくれたけど、なんかちょっと危険そうだね。この姿ではあまり近づかない方が良いかも。


「クレア様、貴族というのは本当に面倒ですね?」

「……あんた、それあたし以外が聞いたら一気に袋叩きにされるよ」

「大丈夫ですよ。私たちの会話を聞いている人はほとんどいませんし、聞いているのも精霊くらいなものです」


 精霊はみんな俺の味方なんだし心配することはないよねー。まあ例え袋叩きにされたとしても、されるがままでいるつもりは全くないからさ。だからどちらにしても心配はいらない。


「一年前の今頃、私は宮で眠ってましたよ。半年ほど」

「半年って……いくらなんでも寝すぎだろう………そもそもナイジェルは寝る必要がないのでは?」

「私は寝ることが趣味なもので。寝ると大抵の嫌なことは忘れますし、スッキリしますし、疲れも取れますし、良いことばかりですよ」

「良いことが多いのは分かるが、寝ることが趣味と言うのも中々珍しいね」

「そうですか? 私が少し変わっているという自覚はありますけど、珍しいと言われるほどでもないでしょう」


 でも言われてみれば前世でも寝ることが趣味って言ってる人は俺くらいだったような……? ま、好きなことは人それぞれですから。


 すこーし俺が変わっているとしても、寝るのが好きな人くらい探せばいくらでもいるでしょ。


 ショートスリーパーだけど趣味だからいっぱい寝る。基本的にやるべきことは全部済ませてから寝る。それに父さんや母さんも『寝る子は育つ。好きなだけ寝れば良い』とか言ってたし、さすがにそんな歳じゃないのは分かっていたけれど寝てた。とにかく暇さえあれば寝てたね、ほんとに。俺にとっては授業時間=睡眠時間だったもので。


「ナイジェル、あんたの性格が一般的なものより()()ズレているということが分かったよ。ありがとう」


 『少々』のところをすごい強調されたんだけどー。最後のありがとうってやつも皮肉でしょ。ちゃんと分かってるからね?


「国王王妃両陛下ならびに王太子殿下、ご入場!」


 夜会が始まってしばらくし、ようやく王族の入場の声がかかった。今の俺は男爵令息なので他の貴族と同じように膝を折る。


 二人が驚いているのが気配で分かったけど、今の俺が頭を下げなければ無礼極まりないからね? ジェソンさん達は俺のことを分かっていても、その他の人は俺が精霊王だとは知らないから無礼者だと思われてしまう。


 面倒に思いながらも出てきた夜会で、しかもデビュー早々そんなのは絶対に嫌だから。

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