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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第1章 幕開けは復讐から

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52 出迎えの準備

「あはは、俺の勝ちだねー」


 鬼ごっこと言う遊びにしては俺以外全員本気で逃げ回っていたゲームが終わり、疲れ切った精霊含む総勢約二十名は宮内の床に倒れこんでいた。

 俺は息一つ乱してないけど、みんなのあの必死な表情はすごく面白かったねぇ。


「あの、ナギサ様……走るのが速すぎませんかね?」

「しかも魔法を使っているわけでもなさそうだったしな」

「体を動かすことは得意なんだよ」


 習い事や趣味で昔からたくさん体を動かしていたからね。


「お疲れ様ですナギサ様。ちょうど良い時間ですし、休憩されませんか?」

「お帰りルー。精霊たちが作ってたマカロンがあると思うからみんなで食べよ。お茶の準備をお願い出来るかなー?」


 結構最初の方からいたであろうルーに近寄り、ルーの目線に合わせて身を屈める。お茶の準備のお願いと同時に扇で口元を隠して、とある《《準備》》を頼んだ。


「かしこまりました」


 だからこの返事はお茶の準備だけでなく、頼んだ準備に対しての返事でもある。今晩あたり俺に訪ねてくる人がいるだろうからさぁ。


 正直に言うなら面倒極まりないんだけど、そう言って追い返すわけにもいかない相手なんだよねぇ……

 だからさっさと用件を済ませて帰ってもらうための準備をお願いした。訪ねてくる理由も大方予想はついてるから。


「さてと、そうと決まれば移動しようか。その前に湯浴みする? 海水で気持ち悪いでしょ」

「良いのか? それならお言葉に甘えさせていただこう」

「そうして。とりあえず、宮の中が水浸しになるのは嫌だからそのまま乾かさせてね」


 そう伝えてから風魔法で三人を乾かす。精霊たちはここにいる全員水の精霊だから乾かす必要はない。俺も同じく身を清める必要はないけど三人とは別で湯浴みするつもり。

 広い湯殿でも男四人は微妙な感情になりそうだから。………というのはまあ言い訳で、ただ一人で入りたいだけなんだけどね?


 ◇


「それじゃあまたねー」

「はい」

「またな」


 あの後の俺たちは湯浴みして、精霊たちが作ってくれていたマカロンを美味しくいただき、しばらくゆっくり話をして解散という流れになった。みんなの家まで送って行くって言ったんだけど、それは申し訳ないからって拒否されて結局王都までは送るということで話がまとまった。


 最近は断罪のための根回しだとか調査だとか、学園外で忙しくしていたからこんなにゆっくり過ごしたのは久し振りかも。精霊王って本来ならここまで動き回らなくても良いはずなんだけどなぁ。転生してちょうど一年くらいだけどい早速忙しくし過ぎじゃない?

 もっと寝るか読書しかすることないくらいのんびり過ごしたいところなんですけどねぇ……


「ナギサ様」

「ルー、準備は?」

「整っております。ですが本当に来られるのですか?」

「来るよ。たぶんね」


 そうですか、と何か考え込みだしたルーに、明日の朝まではこの宮を閉鎖すると他の精霊にも伝えるように命じた。


 すぐに下がっていったルーと、仕事が早いので早々に宮内から気配が消えていく精霊たち。出来ることなら俺も出て行きたいねー。


 そんな風に思いながら少し急ぎ気味に玉座の間へ向かう。今日俺のところに訪問してくるだろうと予想している相手は、本当に来るとしたらもうすぐだろうね。何か話があるっぽかったから準備させたけど、俺からも言いたいことはたっぷりある。俺の行動を止めたんだから甘んじて受け入れてもらわないとねぇ?


 ───さあ、親子喧嘩の始まりだよ。

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