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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第3章 動き出す思惑

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116 君には相応の罰を

「セインくんさ、今更だけど俺達を裏切って黒幕側になってるでしょ」


 君も被害者だ、という俺の言葉に驚いて固まるセインくんに、呆れたような口調で告げる。


「…………」

「裏切った理由は家族を人質に取られたから。余計な言動、怪しいことをしたら洗脳して自分の思うままに操る──そんな感じのことを言われたんじゃない?」

「……ええ」

「心臓を中心に枷を付けられていた。君が黒幕にとって不都合なことをすれば、自動的に操られるようになっていたね。俺が君の心臓を刺したのはその枷を壊すためだよ」


 ────強固ではあったけど、その枷はしっかり破壊した。だから君はもう何にも縛られていないし、しばらくはシュリー家を守るようウンディーネに命じてある。公爵達にも事情は話してあるよ。


 そう言うと彼は目を見開き、ゆっくりと手で顔を覆った。俺は優しいからさ? 肩が震えているのは見なかったふりをしてあげる……わけがない。


「ねぇ、俺はセインくんと君の家族を助けたけど許したわけではないからね? 君にはこちらの情報を流さないように気を付けていたけど、それでも君が動いたことで何かしら被害を受けているのは確か。それなりの罰は覚悟してもらおうか」

「っ、はい……」

「まず手始めに、その手を離しな」

「……えっ」

「泣き顔、見られたくないよねぇ? 俺も情けない姿は絶対に見せたくないし、気持ちは分かるよー。だからこそ精神的にダメージを与えようと思って」


 ふふ、と意地の悪い笑みを見せれば、顔を隠して俯いたまま後退ろうとする。当然俺がそんなこと許すわけないし? 魔法でその場に拘束させてもらった。

 魔法の無駄遣いとか何とか言ってるけど、俺が楽し……セインくんへの怒りを示すためだから仕方ない。


「……ナギサ様はそういう趣味があるんですか?」

「そういう趣味とは」

「泣き顔」

「なわけないでしょ。そんなこと言っていいの?」

「失礼しました!」

(いさぎよ)いねぇ」


 泣き顔が趣味って……世の中にはまあ、そんなちょっと引く趣味の人もいるんだろうけど、俺は断じて違うからやめてほしい。恋人のアリスは泣いてる顔もかわいいと思うけど、泣かせたいわけではないし、普通に笑顔の方が好きだよ。だけど俺にこんなことを言うってことは、もしかしてセインくん……


「ち、違いますよ!?」

「まだ何も言ってないんですけどー」

「明らかに理解できないものを見る目でしたので……!」


 シュールな光景だろうなぁ……これだけ叫んでいても絶対に顔は見せない拘束されたセインくんと、からかって遊びつつ、地味に距離を詰めていく俺。ここにルーが来たら絶対に見なかったふりをして、そのまま無言で扉を閉めると思う。

 俺としてはセインくんが精神的ダメージを受けてくれればそれでいいんだけどな。ねぇ、セインくん?

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