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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第3章 動き出す思惑

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95 そもそもの基準が

「シルフの意見についてだけど、彼の言う通りだと思うからノームは俺と一緒に最前線に出てもらいたい。俺を守るということは、戦場で最も危険な場所に立つということだよ。もちろんノーム自身のことも守ってもらうけど、それでも大丈夫? 戦えそう?」

「も、もちろん……です」

「ノームが考えているよりずっと危険だと思うよ。無理なら無理と言ってくれていい」


 最前線に立つ者はいつ死ぬか分からない。当然、怪我をしたなら血が流れて症状が重くなる前に俺が治癒する。守ってもらうとは言ったけど、ちゃんとお互いに支え合える態勢にするつもり。

 俺の方でも全力で守るけれど、それでも確実に生きて帰れると断言はできない。……悔しいけど。


「…………」

「ノーム?」

「大丈夫、問題ありません。普段あんな感じだし、弱々しく見えるかもしれないけど……ぼくはちゃんと、精霊王に次ぐ実力を持った大精霊だよ。地の精霊のトップでありお手本にならないといけない立場。人と話すことは苦手だしコミュニケーション能力も低いけど、それを補えるだけの実力があると自負しています。ナギサ様がぼくの護衛では不安だと言うのなら辞退する。でも、命じられたら全力でナギサ様をお守り致します」

「そう、じゃあ命じるよ。地の大精霊ノームは最終決戦のその日、俺と同じように最前線に出て隣で護衛をすること。だけど……自分の身を安全を一番に考え、絶対に無理はしないこと」

「っ、御意……!」


 かっこいいね、ノームも。普段気弱な感じなのに実は度胸があるところ、やる時はしっかりやり遂げて見せるところ、俺は好きだよ。それとノームがおどおどしてるのって、人と話すのが苦手だからなんだね? 何気に初耳の新事実。


「さっきも言ったけれど……彼らとの戦いでは恐らく、これまでと同じように洗脳された人達とも戦うことになる。だから本命である黒幕との戦闘の邪魔にならないよう、サラマンダーたち火の精霊はそういう人を制圧してほしい。そちらは殺すなり生け捕りにするなり、ウンディーネと同じく君の采配に任せるよ」

「そのような黒幕以外の敵は制圧した後、その辺に放置で良いのか? それともどこかにまとめておく?」

「どちらでも構わないよ。ああでも、厄介そうな人は確実に仕留めておいてね。前の調査の時に戦ったんだけど、一括りに『洗脳された人』と言っても、楽に仕留められる人から厄介な人まで幅広くいるからね」

「はい。僕も戦いましたが、全員ある程度は強制的に強くさせられているようでした。ナギサ様の魔力をお借りするくらいには面倒でしたよ」


 この場合、ルーの言葉の方が分かりやすいんじゃないかな。俺と他の精霊では力に差がありすぎるから、生き物の強さを測るにはそもそもの基準が全く違う。その基準がどこにあるかすら分かっていないかもしれない。だけどルーはサラマンダー達と同じくらい戦える……つまり戦闘においての基準が同じくらいだから、実際の戦闘シーンを想像しやすいんじゃない?

ご覧いただきありがとうございます!

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