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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第3章 動き出す思惑

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93 王都の中心と精霊王の宮

「どんどん進めるよ。次は最終決戦の日時と場所。これは相談してなくて申し訳ないけどすでに決定してある」

「でもナギサ様の予定通りになるのかなぁ?」

「心配いらないよ、ウンディーネ。最終決戦は来年の始まり、つまり一月の一日に開戦する。ちゃんとこの日に戦ってくれるよう誘導してるし、彼らも乗らない理由はないと思うよ」


 少しでも早くこの戦いを終わらせたいという気持ちは共通してるだろうからね。戦いは長引けば長引くほど心身共に消耗する。数で勝負するなら圧倒的に俺の陣営の方が多いし、不利になるのは向こうだということも分かっていると思う。


「それから、主な戦闘区域は王都の中心になる。どこから攻めてきたとしても俺がそこで戦うように誘導するから」


 もちろん大規模な戦いになるだろうから、被害が出るのは国全体……では収まらないくらいかもしれないけれど。そう付け加えれば、誰かが息を呑む音がした。


 王都の中心は地水火風、すべての宮を線で結んだ時、ちょうど真ん中になっている。だから魔力を流して俺と繋げば、各属性の宮の効果を受けやすくなるんだよ。


「俺からの伝達は以上だよ。ここからは作戦会議だから、全員意見があれば遠慮なく発言してね」

「では僕から発言させていただきます。先に確認ですが、主要戦力はナギサ様でお間違いないでしょうか」

「うん。王としては本来後ろに下がっておくべきなんだろうけど、今回は俺が最前線に出る。それが一番合理的だからね」

「そうですね。これは大精霊四人で話し合っておいたことなのですが、主要戦力がナギサ様ならば同じく前線で戦うのはノームが最適でしょう。彼は守りに特化していますから護衛としてお傍にいればナギサ様は攻撃に専念できるはずです。僕やサラマンダーはナギサ様のやりやすいように配置してください。ウンディーネは治癒に専念、つまり後方支援が最適かと。いかがでしょうか」


 そう……だね、うん。シルフの言う通りそれが一番戦いやすいかな。俺は自分を守りながら戦うつもりだったけど、相手がどの程度強いか、そして具体的にどのような能力を持っているのかが分からない以上、攻撃に専念できるようノームに守ってもらった方がいいのかもしれない。


「悪くないと思うけど他も考えないといけないからちょっと待ってね。まず大前提として、無関係の一般市民を巻き込むわけにはいかない。国王に協力してもらう条件として、無関係の人物を誰一人として死なせない。もしも怪我させてしまうことになっても、絶対に後遺症が残ることのないように完璧に治癒するという約束がある。そうだよね?」

「おっしゃる通りです。私も国民を守る義務がありますから」

「これを俺が破ってしまったら交渉は決裂する。事前に避難させられるようにまた後で……いや、ごめん。こっちを先に話そうか。順番に決定していった方が良さそうだ」

ご覧いただきありがとうございます!

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