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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第3章 動き出す思惑

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88 宴

「ただいま」

「おかえりなさい!」

「王様ー!」

「わ、ちょ……っ!」


 宮に入った途端に待ち構えていたらしい精霊達に一斉に抱き着かれ、床に背中を強打するところだったけど、シルフが風魔法で支えてくれた。


「ナギサ様がお怪我をされるでしょう。もう少し自重してください」

「シルフありがとう」

「いえ。お久しぶりですね、リューク様。またお会いできて光栄です」

「私もです。今年はナギサ様が参加されましたからお会いできなくて少し寂しく思っていました」


 あれ、シルフが誰かを名前で呼んでいるなんて珍しいね。二人は仲が良いのかな……?


 ついさっき伝えたばかりなのにも関わらずすでに食事会の準備は終わっており、各々遊んだり話をしたり食事を取ったりと自由に過ごしている。


「アリス」

「あらナギサ、おかえりなさい」

「ただいま。ごめんね、朝帰らせたばかりなのにまた呼んじゃって。レンにも協力してもらうなら話し合いに参加してもらった方が良いと思ったんだけどレンは今日までしかいないからさ」


 急遽予定が決まったんだよ、と申し訳なく思いつつ伝えれば気にしなくて大丈夫だと言われた。そういえば同じ宮内にいるにも関わらずエリオットくんの姿がない。


「エリオットくんは?」

「……あそこ」

「ん? えぇ……何やってんの」


 この国って十八歳で成人だよね。なんだっけ、貴族社会だから社交があるし学園入学時点……十五歳以上ならお酒飲めるんだったかな?


「雅ってお酒強かった? あまり飲んでるの見たことない気がするんだけど……」


 前世、俺と雅は三歳差だった。つまり俺が死んだ歳ですでに成人済み。正確には雅は冬生まれだからギリギリ未成年だったけど……まあ、そのあたりは気にしない方が身のため。


「……うん。お兄ちゃんお酒弱いよ。だけど酔っても寝るだけだし、話し合いになったら魔法で浄化できるから」

「まあ俺としてはうざ絡みされなくて済むから構わないんだけどさ」


 なに、ストレスでも溜まってる? 結構酔ってそうだけど、いつからどれだけ飲んでるんだろ。


「ナギサ様にアリス様、お話し中失礼致します。この調子だとすぐに料理がなくなってしまいそうですが、何かお持ちしましょうか?」

「どうしようかな、あまりお腹空いてないんだよね……じゃあ度数弱めのお酒ほしい」

「大丈夫なの?」

「うん」

「それなら私も同じものをお願いしても良いですか?」

「かしこまりました。少々お待ちください」


 そう言って近くのテーブルから果実酒を持ってきてくれた。今この場に子供はいない。精霊も大事な話し合いだと言ってあるから大人の姿を取ってる。だからお酒が用意されているんだろうね。悪酔いする人がいなければいいんだけど……

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