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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第3章 動き出す思惑

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76 いつだって

「勘違いって、それはどういう意味……?」

「私はたまに一緒にお風呂に入ろうって誘うけど、それは純粋に一緒にいたいって理由だけじゃないよ」


 それはまあ、何となく察してたけど。傷とどういう関係があるの?


「ナギサの傷の経過と新しく増やしていないかを確認するためっていう理由も半分くらいあるの。知っているでしょう、桜井傘下の一家である私の実家(深真家)がしていたのは医療関係の仕事だったってこと。ナギサが通院してたのはうちの病院だから、婚約者である私には少し情報を流してくれていたの」

「うん、それで?」


 すでに深真家及びそのことを知っていたであろう両親の俺への裏切りが発覚してる。この時点で目の前に両親がいたなら、とりあえず父さんはぶっ飛ばしてるよ。深真家には何をしてたか分からないけど、母さんには何もしなかったと思う。母さんはね、何があっても絶対に敵に回したら駄目だから……


「『渚様は無理をしすぎておられる。過度なストレスから繰り返される吐血、嘔吐、リストカット、その他諸々。有栖にしか見せない姿もあるだろうから、定期的に渚様の容体を確認してほしい』。これはナギサが跡取りとして本格的に働き始めたころ、お父さんから言われた言葉だよ。衝撃的過ぎて今でも覚えてる」

「あの裏切り者が。娘で婚約者であっても勝手に患者の情報を流すなって」

「それは私も思った。心配してのことだろうけど。……これで私が弱みを見せてほしいとか、一緒にお風呂に入ろうと誘う理由が分かった? もちろん理由はこれだけじゃなくて、普通に不安だったり甘えたかったのもあるからね?」


 アリスの提案っていつも唐突なんだよね。今思えばいつだって隠された意味があったんだけど。ストレスは溜め込みすぎると体の不調に繋がる。だから少しでいいから弱音を吐ける相手を作るべき。リスカは事前に伝えていたら俺が隠そうとするから、今日のようにいきなりお風呂の提案をする。そして絶対に傷を見せたくない俺は自傷行為をしなくなる。抜き打ち検査みたいだねー。

 まあ本人の言う通り楽しみや甘えが半分、癖になった俺の容体確認が半分なんだろうけど。


「ねぇナギサ? ナギサはたくさんの人に大事されていたんだよ。家の跡取りでなくともそれは変わらなかったと断言できる。今もそう。自分を犠牲にするのは良くないけれど……それだけ、ご家族じゃなくてもナギサに助けられた人や恩を感じている人は、ナギサのことを想ってる」

「愛されてるね、俺」

「泣いちゃう?」

「ううん、大号泣」


 本当は大号泣どころか満面の笑みだけどね。たまに感情が制御できなくなってしまう。でもこういう嬉しいことでなら、それもいいかなって。

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