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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第3章 動き出す思惑

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69 伝えたいこと

 エルフの族長が売られた喧嘩を買い、それにより事態が大きくなったけどレンとジェソンさんが続きを促してくれたから一旦この話は終わりとなった。その後も報告会が続き、中には『成功する確信がなかったので秘密裏に進めていたが、新たに航路を開拓したので今後はそのルートも貿易や外交に使える』と言うようなことを告げ、どこかの馬鹿とは逆にこの場にいる人たちの好感度を上げた人物もいた。


 この時点で午後三時を過ぎてる。だけどメインは報告会だから毎回こんな感じなんだろうね。ここまではほとんど頭を使わなくて良い。問題はここからだよね。話すことがあるのなら、だけどさ。


「ナギサ様」

「最後は俺か。それじゃあ……少し長くなるかもしれないけど、最後までしっかり聞いてもらえると嬉しいな。俺から話したいことは全部で三つ」


 俺の伝えることもジェソンさんやエルフの族長、魔王が報告していた内容とあまり変わり映えしないから少し補足するくらいで話そうと思う。


「俺はティルアード国王たちが話していたことを補足するね。まず、人身売買の未遂事件で被害者を助けたのは俺。理由は特にないよ。次に精霊狩り。あれは一時期騒ぎになったものの不発で終わったから気にしてない。ただ、これはこの場にいる全員に言えることだけど、精霊を殺そうなどと愚かなことを考えるのならその時は俺に国ごと亡ぼされる覚悟でやってね。そうしたら俺も相応の対応を取ってあげるから」


 言った通り、そんなことをしたら国を亡ぼすつもりだと忠告する。去年のは本気で精霊を狩るには勢力が弱すぎると思ったからそれぞれ自衛だけするよう伝えて俺は特に行動しなかった。だけどそれも毎回同じだとは限らないよ。もし次があった場合、あの時より弱い勢力だと分かっていてもイライラしていたら何かするかもね。精霊の気まぐれですべてを失いたくなければまともな思考であれば良いだけのこと。


 ちなみに危険を察したら被害が出て取り返しのつかないことになる前に対処するつもり。


 俺が話を進めるにつれてどんどんピリピリとした緊張感のある空気に変化していくのが分かる。俺は全然構わないよ、大勢に怖がられて恐れられても。それによって少しでも牽制になるのなら本望。

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