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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第3章 動き出す思惑

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65 報告会

「────皆様、遠いところからお集まりいただきありがとうございます。今年も例年通り司会進行をさせていただきます。よろしくお願い致します」


 ジェソンさんが席につき、早速会議が始まった。国ごとに国力や軍事力等の差があるのは当然だけど、それを気にしていては平等に話し合えないからと、この場では権力を振りかざすのは基本的になしになっているらしい。

 今日はどのように進めていくのか一通り説明し終わり、まずはそれぞれ一言ずつ挨拶でも……という流れになった。思ったよりは堅苦しい感じがなくていいね。


 総勢約二百名。こうして見るととんでもない数だよねぇ。たしかにこれだけいたら時間もかかるだろうね。


「ヴェリトア帝国皇帝、リューク・エレン・ヴェリトアです。本日はティルアード国王と同じく進行役を務めさせていただきます。よろしくお願い致します」


 軽く挨拶をして再び席に着いたレンに目配せされる。人数が多い分、みんな少し急ぎ気味で話しているからいつの間にか俺が最後だったらしい。


「精霊王ナギサです。俺は今日一日、基本的には発言せず口も挟まないつもりだから、俺のことは気にせず話し合ってね。気になったところだけ反応させてもらうよ。よろしくね」


 一度立ち上がり、軽く頭を下げてから着席した。各国の王や重鎮が集まるこの場ではさすがの俺でもある程度は気を遣うつもり。みんな俺が頭を下げたのを見て慌てて同じようにしてたけど、俺はこの世界を統治する存在ってわけじゃないんだからさ、そこまで丁寧にしなくてもいいんだけどねー。


 この中で俺が知らない人物はいない。全員一瞬だけでも見たことのある顔。関わったことがあるのはジェソンさん、レン、魔王にエルフの族長くらいだけど。


 やっぱり国のトップに立っているだけあって挨拶だけでも言葉に重みを感じたし、この中の誰か一人と話すだけでも普通の王候貴族からしたらすごく緊張することなんだろうなって思うくらいには、みんな存在感や威厳が半端ない。まあその中でも俺の両隣に座る二人は比べ物にならないくらい異彩を放っているんだけどね。


「それでは始めましょう。まずは直近一年であった出来事の報告会をします。言うまでもありませんが、ここでの話は守秘義務がありますので、余程のことでもない限り包み隠さず報告をよろしくお願い致します」


 なるほどね。各国の王だけはこの一年で起こったすべての出来事を把握しておこうと。守秘義務があって口外することはできないのだからここでは話しても問題ないと言いたいわけか。最初にこの会合の文化を作ったのが誰なのか知らないけどよく考えられているね。

 国家機密にあたることまで話す必要はない。それでも国同士の争いはともかく、世界を見た時に平和であるためには情報を共有しておくのは大事だと思う。報告の内容によっては今後の対策を一緒に練ったりもするんだろうな。全国民に言えば騒動になることでも、ここにいる限られた人物のみならそうはならない。仮に情報漏洩があったなら犯人も絞れるしね。

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