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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第3章 動き出す思惑

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49 会合のスケジュールと魔力暴走

「……ルー、いる?」

「はい、どうしました? おかえりなさい」

「ただいま。セインくんの部屋を調べたけど何も情報は出てこなかった。会合は三日間あるんだっけ?」

「ええ。一日目は各国から代表者が集まり、二日目に会議、三日目は各自観光や国交について交渉をする方もいますね。話し合いが長引かない限り会議は二日目だけになると思います」


 つまり、俺が参加しないといけないのは主に二日目の会議だけってことか。直近一年の報告会が主で内密な話じゃないならこのタイミングで貿易についての話も出たりするらしい。


 過去一成果が出た会合は初代のアリサ様の時代。建国時から行われているこの会合で、後にも先にもこれ以上延期した例はなく、約一ヶ月の間ずっと話し合いをしていたそうで、最終的には武力行使の部分もあったようだけど見事に世界戦争を、戦乱の世を終わらせたのだと。これは精霊王が記している歴史書に載っていた。

 こんな感じで命懸けレベルの会合もあれば、ほぼ報告会だけっていうあまり中身のない会合もある。まあどちらかと言うと後者は平和である証だからそっちの方が良いんだけどね。


「会合の間、俺は《《彼》》と行動を共にするつもりだから」

「分かりました。……ナギサ様」

「なに?」

「言うか迷いましたが……無茶はしないでください。体を壊しますよ」

「何のこと?」


 この流れは良くないなぁ……ルーって、たまに恨めしいほどに俺のことを見てる。しかも触れてほしくない時に限って指摘してくる。

 間違いなく俺が嫌がることを分かった上で言ってくるからさ、逆に心配してのことなんだろうなって思うよ。だからこそ俺の方もあまり強くは言えない。


「僕が気付かないとでも思ってます? その魔力の増え方、どう考えても異常です。……答えてください。この二、三日で一体何度魔力を暴走させたのですか」


 俺が逃げられないように壁の方へ押しやり、両手を頭の上で拘束して睨んでくる。子供ならともかく、今日のルーは呼んだ時からずっと大人の姿。俺も力は強いけど、同じ男に本気で抑え付けられると簡単には逃れられない。


「なぜ逃げようとしないのです? 魔法を使えば簡単に抜け出せると思いますけど」

「……抵抗する気がないからね」

「嘘ですね。僕から逃れられるだけの魔力が今はないのでしょう」


 ……正解。だって、力も強いけど魔法でも拘束されてるし。ルーは大精霊に匹敵する強さだから、魔力が枯渇寸前になってる今の俺では抵抗できない。悔しいけど。


 正面から睨みつけてくるルーの瞳は怒りと悲しみで揺れている。大事な人を悲しませたくないよ。だけど……俺だって守りたいものがある。どんなに苦しむことになっても辛い思いをすることになっても、それでも俺は大切なものを失いたくない。守るためなら自分のことくらいいくらでも犠牲にするよ。


「分かっていますよ。魔力は枯渇寸前まで消費すれば、完全に回復した時にほんの少しだけ魔力量が増える。枯渇させるのに一番手っ取り早いのは暴走させることですよね。でもそんなこと普通はしない。理由は回復に時間がかかる上に周囲への被害が大きく、その癖増える魔力はかなり少量だからです」

「うん」

「でもナギサ様は例外で、回復速度が大精霊と比べても数十倍はある。……細かいことまでは分かりませんけど、少なくとも元の魔力量の十分の一は増えてますよね。ナギサ様の場合、これは中位精霊数十人分に匹敵するはずなのですが、そこまで増やすのにどれだけ暴走させたのですか?」

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