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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第2章 亜麻色の光

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93 シュールな光景

「やっぱりこの時期の朝は冷えるね」

「大丈夫? 寒かったら言ってよ?」

「大丈夫だよ。しっかり暖かい服で来ました!」


 それは良かった。まあこの世界、魔法が使える人なら属性にもよるけど暑いとか寒いとか関係ないよねぇ。俺なんて終始自分の周りの気温を調節してるよ。だから俺の傍にいれば常に適温かも。


「転生したのがこの国で良かったな。四季がない国だったらこの国に引っ越してたよ」

「なんでそう思うの?」

「だって暑いだけとか寒いだけとか、普通に嫌じゃない? 元日本人としては耐えられないと思うのは俺だけ?」

「うーん、私は特にこだわりはないかな。四季がない国で暮らしてみたくはあるけど、実際に生活してみたらすぐに嫌ってなりそうだなとは思う」


 うん、俺もその光景が目に浮かぶ。たまに冒険はするけどすぐに帰ってくるっていうね……挑戦するなら最後までやりきりなよとは思うけど、俺も同じことを考えそうだから黙っておく。まあ俺はアリスのように偏った季節の国に住みたいとは最初から言ってないんだけどね。


「普通とは違う生活をしてみたいなら俺の宮に来たら? アリスが来たことあるのは地の宮だけでしょ。地の宮が一番普通で、他の宮はすごく特徴的なんだよ?」

「うん、お兄ちゃんが水の宮に行ったことがあるって言ってた。お父さんが普段いるのは風の宮だよね」

「そうだね。精霊王の住処だけど、俺が許可を出した人なら誰でも入れる。何があっても俺を裏切ることはない精霊はいつでもどこの宮でも入って良いことにしているんだよ」


 まあそれも洗脳されたら話は変わってくるかもしれないけど。今のところ分かってるのが洗脳のスキルを持っているということだけで、黒幕は他のスキルを持っている可能性も十分にある。そっちも探って行かないと。


「私は許可してくれる?」

「もちろん」

「即答だね。私がナギサを裏切る可能性は考えないの? 私は純血の精霊ではないよ」

「それはそうだけど、俺はアリス一人に裏切られたくらいで負けるほど弱くないつもりだから問題なし。アリスが百人集まっても勝てないと思うよ」

「それはシュールな光景だね……そんなことになったら私が怖いんだけど」


 俺も怖いよ。冗談で言っただけだから本気で怖がらないでほしい。気持ちは良く分かるんだけどねー。どう考えても自分が百人、それも集まっていると考えたら怖すぎだからね。シュールで済めば良いレベルで怖いと思う。


 ドッペルゲンガーどころの話じゃないじゃん。あ、でも……幻影ならあるかもしれない。魔法でできるとしても、そうじゃなくても、絶対に見たいとは思わないけどね。

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