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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第2章 亜麻色の光

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79 絶対にお断り

「別に意味が分からなくても良いんじゃないですか? 僕は後でナギサ様に騒がれるようなことでもあったら面倒……大変なので念のためお伝えしただけですし、ナギサ様が理解してなくても僕には関係ありません」

「辛辣だねぇ。面倒って言っちゃってるじゃん。もっと包んでくれない?」


 俺の周りにいる人達って、前世で関わりがあった人の性格に似ていること多いと思うんだけど、これってたぶん気のせいじゃないよね。すでにこの世界はおかしいところばかりだから、今更変なことが一つや二つ増えたところで全然不思議じゃない。


 この主人兼親に対して毒舌なところとか、結局俺に振り回されて苦労してるところとか、旭にそっくりなんだよね。


「ナギサ様が本当にそんなことを気にする方なら最初からそうしていますよ。辛辣と言いながら本心ではどうでも良いと思っておられるでしょう? だから僕も包み隠さずに言っています」

「ふふ」

「……僕だって何でも率直に言っているわけではありませんよ」


 ルーは可愛いなと思って笑うと、怯え気味に話を終わらせて去って行った。


 そんな顔しなくても、ルーが怖がることや嫌がることをするつもりはないのにねぇ。俺が大事な子を苦しめるようなことをすると思われているならさすがにショックなんだけど。


 ◇


「ナギサ! 一緒に入るぞ!」

「は? 絶対に嫌」


 ルーが出て行ったあと、三人で夕食を作って早めの夕食になった。夕食を作る間、俺は自分の宮だというのに立ち入り禁止令を出され、俺にできることがないのは分かっていたから素直に部屋で寝ていた。転生してから何かと忙しくて夜以外そんなに寝れてなかったんだよねぇ。精霊は寝る必要ないけど、それでも夜は基本的にきっちり寝てる。これだけは譲れないからさ。


 で、元良家の子息令嬢のくせに意外と料理上手な二人の夕食を少しだけ口にし、お風呂に入ろうと思っていたところなんだけど……


「なんで俺が雅と湯浴みをしないといけないの? 何の罰ゲーム?」

「冷たいこと言うなよ。たまには男同士で語り合おうぜ」

「語り合うことなんてないんだけど。俺は一人で入りたいの。一人で喋ってればー?」

「今日だけは譲れないからな。一緒に入るぞ!」


 いや、知らないよ。勝手に決めないでほしい。男同士で一緒に湯浴みして? 語り合って? 何の需要もないでしょ。


「ほぅ……両者譲れないと見た。なら尋常に勝負!」

「アリス、それは何のキャラ?」

「ん? 思いついたことを適当に言っただけだよ? お互いに譲れないなら、勝負して勝った方の言うことを聞く、ってことにしたら公平かなと思って提案したんだけど」


 この兄妹、俺に色々言ってくるけど自分達も人のこと言えないって分かってるのかな? 俺に負けないくらい自由人で変人だと思うんだけど。それに約束していたわけでもなく、今思いついたように唐突に言い出した雅の言うことを俺が聞く義理はないと思うんだよねぇ……

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