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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第2章 亜麻色の光

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71 皆様お揃いのようで

「こんにちは。ほんとはね、みんなが準備をしている様子を見に来ようと思っていたんだけど、何か企んでいるみたいだからそれが何なのか問い詰めに来たよー」

「ついにバレたか」

「バレたか、じゃないんだけど?」


 すでにエリオットくんの次のクラスの演劇は始まっているけど、防音になっているから舞台裏の部屋で多少騒いでも迷惑にはならない。だから大声ではないけど、準備室も兼ねているために結構な広さがあるこの部屋で、端の方にいても聞こえるくらいの声で話す。


 ランスロットくんだけじゃなくて、みんなに聞きたいことだからね。俺の言葉にこの場にいた人達は多種多様な反応をみせた。ランスロットくんのようにあっさりしている人もいれば、少し焦ってる人もいる。


 それとさ、なんで他のクラスの人までいるのかな? エリオットくんを筆頭に、彼が最近親しくしているようだった数人の男子生徒、アリスの友人……イレーナちゃんもいるし。


「なんでこんなに集まってるの? そんなに暇なの?」

「暇だからと僕達の企みを聞いた人や一緒に計画を立てた人が集まっています。だから大人数なんですよ」

「ほんとに暇だったんだ」

「ナギサ様ぁ! わたし達も来ちゃったぁ!」

「そっか、来ちゃったんだねー。でもウンディーネとサラマンダーが一緒にいるって珍しいね?」


 バッと背後からウンディーネに抱き着かれる。抱き着くウンディーネの隣にはサラマンダーがいた。相性が悪い二人が一緒にいることって本当に珍しいんだけど、今日はそういう気分だったのかな。何人かで集まることはあっても二人だけでいる姿はあまり見ないから、魔法の練習で大分精霊に慣れたみんなも意外そうにしている。

 魔法の練習といえば、本気でびっくりしたことがあったんだよね。俺のクラスメイトの彼ら、最初は委縮していたのにすぐに精霊と親しくなってた。この約一ヶ月で何人かは精霊と契約したり、祝福を受けている人もいたかな。


 指導役だった大精霊やルー達以外でも遊びに来ている子はいたし、その時に気に入られたのかな。予想以上にお互いに良い影響を与えているみたい。


「おれ達は魔力の相性が悪いというだけで、性格の相性が悪いわけではないからな! お互いに結界を張っておけば一緒にいられるぞ!」

「あー、そうだったね。個性的な二人の性格が合わないはずがないか」

「それはナギサ様も一緒ですよ。僕はナギサ様が一番個性的な性格をしていると思いますし」


 そんなことないでしょ。個性的なのは認めるけど、さすがに一番というほどではない……と、信じたいね。

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