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14 精霊王の祝福

 渋々といった感じだけど了承してくれたので王城に五人とルーを送った。あ、黒幕についても調べがついたから一緒に送っておいたよー。精霊たちにお願いしたらすぐだったからねぇ。

 だけど精霊の情報収集能力の高さを差し引いても黒幕の特定が簡単すぎたから、他にはいないのかちょっと怪しい感じはするけど……


「やっと落ち着ける……穢れた奴らのせいで一息つくことも出来なかったんだよぉ? 誰かさんがここに招くからぁ」

「ごめんって。祝福してあげるから許して?」

「むぅー……イケメンは可愛い表情でもイケメンなんだねぇ? なんでこんなに顔がいいのか不思議だよぉ。でも祝福してくれるって言うなら是非お願いします!」


 文句? は言うけど、ちゃっかり祝福は受け取ろうとするんだね。俺から言い出したことだし構わないけれども。


 玉座から立ち上がり、ウンディーネの方に歩いて行く。彼女の前で止まって少し身を屈め、額に口付けをすると彼女を中心にパアッと光り輝いた。


「どう? ウンディーネは大精霊だから力が増すくらいにしかしてあげられないけど、さっきまでより強くなったはずだよ。それと俺の無属性魔法も少しは使えるはず」

「っ、きゃあああ!」

「えっ、な、なに……?」


 一拍おいて額を抑えながら悲鳴を上げたウンディーネの顔は赤くなっている。可愛いけどいきなりどうしたの……?


「ナギサ様! ナギサ様はこうやって祝福するのぉ!?」

「んー? そうだけど……ウンディーネを祝福したのは初めてだった?」

「そうだよぉ! か、顔が……! 顔が良すぎ!」


 キスされるなんて聞いてないよぉ! と叫ぶウンディーネの周りには水の精霊たちが集まってきて、ウンディーネの真似をして額を抑えながら楽しそうに笑っている。


 でもそんなに騒ぐことかな? みんな可愛いから好きに騒いでくれて良いけどね。でもセナちゃんとか助けた人たちがビックリしてるよ?


「嫌だったの?」

「嫌じゃないけどぉ……いきなりそんな綺麗な顔が近づいてきたら驚いちゃうよ。たしかに強くはなってるようだからいいけどぉ……」

「褒められてるのか分からないけどありがとう……? でもウンディーネの方が可愛いよー」


 俺からすると精霊たちはみんな同じくらい可愛い。我が子に等しい存在だし。前世では高校生だったし流石に子供はいなかったけど父親の気分。


 『綺麗な顔』ってウンディーネは言ってくれるけど、モテる性格ををしているとはほんの少しも思わない。告白だけは何度もされたことがある。でも俺のことを好きになったとして、性格や考え方を知れば知るほど離れたくなると思うよー。自分で言うけど本性終わってるから。

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