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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第2章 亜麻色の光

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46 勘違いしないで

 ◇


「アリス、今日ってこれから用事ある?」

「え? 今のところないけど……」

「それなら俺の宮に泊まらない? 明日は学園も休みだしさ」


 放課後、俺達はいつも通り食堂に集まっていた。全然関係ない話をしていたんだけど、ずっとしたかったのに都合が合わなくて後回しにしていたことがあったのを思い出した。今日なら時間あるし、ちょうど良いと思ったんだけどどうかな。無理強いするつもりはないんだけどねぇ。


「ナーギーサー? どういう意味だ、それは」


 お怒りモードエリオットくん怖いねぇ。みんな明らかに引いてるんだけど気付いてないのかな。余計なこと言えば殺されそうな目付きしてるから言わないけど、でもこれ……


「勘違いしないでよ? 前に言ってたでしょ、いつかアリスに魔法を教えるって。俺の祝福は全属性だから特に練習を重ねておかないといけないんだよ。じゃないと受けた方からしたら結構な負担になるし、そもそも使うことすらできない。俺が祝福したせいでアリスの負担になるのは嫌だよ。それに、どうせならしっかり練習して色々魔法が使えた方が便利でしょ」

「ああ……そういうことか」

「本当? ぜひお願いしたい!」

「……母さんには言っておいてやる」

「ありがとう。お兄ちゃん大好き!」

「…………」


 へぇ……俺には中々大好きとか言ってくれないのに、エリオットくんには言うんだ。


 んー、兄として好きだと言ってるのは分かってるし、アリスが恋愛的な意味で好きなのは俺なのもちゃんと分かってる。最近は少ないけど俺に言ってくれる時だって当然あるよ。それでもさー……


「ずるい」

「声低いな……落ち着け、ナギサ」

「見ての通り落ち着いてるよ。羨ましいなって思っただけ。別に嫉妬してるとかじゃないから」


 『最近恋人であるはずの俺にはあまり言ってくれないくせに、兄には言うんだー』とか、全然思ってないからね? ふふ、今ならエリオットくんを海の向こうまで蹴り飛ばせそう! さすがに魔法は使わないと無理だろうけどねぇ。


「物凄く不穏な空気を纏っていますね。さすがは精霊王ナギサ様」

「どういう意味だよ、それ。殺されるぞ」

「二人とも? しっかり聞こえているんだけどさ、もしかしてわざと?」


 俺が耳良いの言ってなかったっけ? いや、言ったよね。言ってなかったかもしれないけど、分からないからどっちでも良いや。どちらにしても聞こえる距離だし。この二人、関わるようになったばかりの時は性格が正反対だしなんで仲良いのかなって思っていたけど、こういうところとか見れば見るほど似ているよねー。類は友を呼ぶって言うけど、まさにそれだと思う。


 昔の人は良いこと言ったよね。この世界ではなくて前世の、という言葉が先に来るけど。

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