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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第2章 亜麻色の光

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30 どちらも本物

「さっきは助かりました。ありがとうございます、アリス嬢」

「いえ、お気になさらず。こちらこそ私のせいでナギサを暴走させてしまってすみません」

「悪いのはナギサだから気にするな」

「いや、悪いのは俺じゃなくてあの人達でしょ」


 なぜか当たり前のように会話に混ざってきたエリオットくんに悪者にされた。いつからいたのかな。アリスと一緒に来ていたのかもしれない。相変わらず仲の良い兄妹だねぇ。


「ナギサ、人格変わってなかったか? 口調とか表情とか」

「人格は変わってないんじゃない? 俺は元々口が悪いんだよ」


 人格が変わるって程ではないと思う。俺は普段の話し方も、口が悪い時のもどっちも素なんだよ。今回は意識的にしていた部分もあったけど、大体は無意識。

 まあ、ある意味二重人格かもしれないね。普段の話し方は俺なりの処世術だから、感情的になればそれが崩れるんだと思う。


「わざとではなかったのか」

「俺、口が悪い自分があまり好きじゃないんだよね。だから基本的には無意識だよ」


 基本的には、ね。今回のように少しだけ意識してやっている時もあるけど。


 大抵のことは感情をコントロールできるから、普段はもう半分の性格にならない。だけどどうしても我慢できないこと。怒りの感情で例えるなら、自分の中では絶対に許せないことがあるのは当たり前でしょ? 俺はそのラインが自分で分かってないんだよね。

 普通は分かると思うんだけど俺の場合は曖昧で。だから無意識に性格が変わってるんじゃないかなって思ってる。もちろん怒りに限ったことではないけどさー。


「私はどっちのナギサも好きなんだけどね。定期的に見たいなと思ってしまうくらいには!」

「えぇ……それなら演技になるけど」

「演技じゃ駄目だよ。素で性格が変わってるナギサを見たいんだからね」

「……………」


 そんな無茶な……と思わなくもないけど、絶対に無理とは言わない。だって俺がすごく感情的になれば良い話でしょ。感情コントロールが出来るならそれも可能だろうけど欠点がある。


 俺が嫌いな方の性格や口調って、ふとした瞬間に普段のものに戻るんだよね。さっきのように急に話しかけられるとか、俺の中でその出来事に興味が無くなるとか。だから頑張って感情的になっても一瞬で元に戻る可能性がある。

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