第1話異世界との接触
本日は異世界文明との接触になります!
第1話異世界との接触
突如として国土全体を震度3の地震に見舞われたキッド社会主義共和王国連邦は王国連邦王立革命赤軍に対して国土の偵察を命令した。しかし国土偵察中に大陸側の領土であったはずの場所に突如海が出現しているのが確認される。この異例の事態に王国連邦政府は大いに困惑することとなったが大日本帝国などの漫画などにあるように異世界転移してしまったという形で結論付けられることとなる。そこでkid国王はじきじきに王国連邦王立革命赤軍に対して異世界の情報収集のために広域偵察作戦を下令したのであった・・・。
シンデルメント大陸北東部|メイリスト公国領空
シンス飛行長「イヤー今日はとても心地よい快晴だな。こんな日はまさに任務日和だ。心なしか私のフェッターも喜んでいるよ。」
フェッターとはこの世界でいう戦闘機のようなものだ。箱に尖ったコックピットをつけ後方にはエンジンらしきものがついている。最高時速は135㎞程であるが、この世界においては早いほうであろう。シンス飛行長は子のフェッターを巧みに乗りこなし、上官から与えられた国土偵察任務に励んでいた。
シンス飛行長「うん?農村部では作物の収穫が始まっているようだな。今日は絶好の収穫日和だろう。・・・鉱山部では作業員たちが昼休憩をとっているようだな。皆おいしそうに仲間とともに昼食を食べているようだ。私もこの任務が終わったら昼飯にありつくとするか・・・。」
そんなのんきなことを考えながら彼は隣国のシベルスク王国国境部へと到着した。シベルスク王国は不毛な台地が続く国だ。広大に広がる鉱山資源のおかげで国庫自体は潤いがあるものの平原には黒い水が湧き出て食物を育てるのには不向きだ。しかしその黒い水はルシャーナ帝国という国が輸入しているようだ。ルシャーナ帝国はこの世界でいう列強国に入る国であり優れた機械技術を持つとされている。そんなことがあるため食料に関しては完全にメイリスト公国の輸出に依存しているのが現状だ。ふとそんなシベルスク王国を見てみると向こうのフェッター乗りがこちらに向かって手を振っている。シンス飛行長も笑顔で手を振り返した。そして最終的に偵察任務をすべて終え自分の所属する基地へと帰投しようとしたとき事件は起きた。
ゴォォォォオオオオォォォォォォオオオオオオォォォォォォォォオオオォォォォオオオォォォォ!!!!!
シンス飛行長「な、なんだぁ!?」
シンス飛行長の上空を巨大な航空機が通過する。とてつもなく近くを飛行しているのか今までに聞いたことない轟音と巨大な影が自分を埋め尽くした。呆気にとられたシンス飛行長だったがすぐに我に返り巨大航空機を領空侵犯機と定め追いかけ始めた。しかし追いつけない。全速力で追っているのに全くと言っていいほど追いつけなかった。このままだと首都のメイリスト・キャータリーに向かってしまう。シンス飛行長は迷いなく応援を要請した。
ズズッザァーーー・・・
メイリスト公国軍本部員「こちら本部どうした?」
シンス飛行長「シンス飛行長だ!ただいま領空侵犯機を発見し追いかけているが全く追いつけない!応援を要請する!」
メイリスト公国軍本部員「なんだって!?了解した!すぐにそちらに増援を送る!進路は?」
シンス飛行長「首都へとまっすぐ向かっているぞ!!!」
メイリスト公国軍本部員「なんだと!?上に確認をとる!・・・・・首都から100㎞のところに到達した場合は迷わず撃墜せよとのことだ!」
シンス飛行長「了解した!・・・あの主翼の赤い星・・・いったいどこの国だというんだ?」
十数分後、十数機のフェッターがシンス飛行長のもとに集結していた。彼らはシンス飛行長から事の顛末を聞くことになる。彼らにとってはこれが初の実戦となっていたため非常に緊張していた。まさか実践が今までにはないような超巨大フェッターなのだ。自分の知りえる中ではあの用の航空機は存在しない。なのにその常識を覆す事件がたった今起こったのだ。フェッターによりなされた15機ほどの編隊は首都から少々離れた郊外のミンドール・アウピタルという田舎部へと向かっていった。幸いにも敵機は首都へと一直線に向かっているわけではなく、微妙に様々なところにずれながら首都へと向かっていた。そのため田舎部で撃墜しようと考えていたのだ。後ろから追えば追いつけないが待ち伏せならば撃墜できると考えていたのだ。そして再びあの轟音が聞こえ始めた・・・。
シンス飛行長「ッスゥーーー・・・間もなく敵機がやってくる。その時には魔炎銃を敵機に向けて斉射するのだ。」
そのころメイリスト領空・・・Si-16 AWACS(早期警戒管制機)
王立革命赤軍パイロット2「まさかこんなところに大陸と文明があるとは思いませんでしたね。」
王立革命赤軍パイロット1「ああ。建物を見ていると中世というか、まあヨーロッパのような雰囲気が強いな。」
王立革命赤軍パイロット2「そうですね。いったいどうなっているやr」
ビーーーーービーーーーービーーーーービーーーーービーーーーー!!!!!
王立革命赤軍パイロット1「レーダーに反応!?」
王立革命赤軍パイロット2「非常に小さな反応ではありますが編隊を組んでいます!!!」前方より接近中!」
王立革命赤軍パイロット1「この世界の戦闘機か!?・・・まさか!!!」
王立革命赤軍パイロット2「・・・領空侵犯ですか・・・」
王立革命赤軍パイロット1「さすがだな。その可能性が高い!とにかく面倒をこれ以上起こすのはまずい!高高度へ上昇し旋回!撤退するぞ!」
シンス飛行長「攻撃よぉーい!!!・・・」
ゴォォォォオオオオォォォォォォオオオオオオォォォォォォォォオオオォォォォオオオォォォォ!!!!!
シンス飛行長「なんだとぉ!?上昇した!?」
メイリスト公国軍パイロット2「だめです!あの高さではフェッターでは追えません!」
メイリスト公国軍パイロット4「しかし攻撃をしていくようには見えませんでした。我々が攻撃しようとした瞬間、すぐに上昇していきましたし・・・」
メイリスト公国軍パイロット3「しかしあのような機体・・・まさかフィルメッド連合王国新型フェッターではないのですか?」
シンス飛行長「ともかくしっかりと上官に報告せねばならないな・・・。」
キッド社会主義共和王国連邦ファルシーフクレムリン
kid元帥「兄貴!大変だ!第3偵察小隊の1番機が新大陸を発見、また文明らしきものも確認したそうだ!」
kid国王「なんだと!?それは本当か?ならばさっそく接触したいな。」
kid元帥「ああ。だが一つ問題があってな。どうやらその文明はしっかりとした国家機構を持っているようで謎の飛行物体に追われたといっていた。おそらく領空侵犯をしてしまったのだと思うが・・・」
kid国王「了解した。第1聯合艦隊を出せ。接触を試みるぞ。」
メイリスト公国沖2500㎞
デイゾー艦隊長「全速前進!ヨーソロー!」
フェイフロー艦隊副指令「どうやら本土のほうで領空侵犯が発生したようですよ?」
デイゾー艦隊長「ああ。敵機は消えたらしいがいったい何があったんだろうな。」
フェイフロー艦隊副指令「フィルメッド連合王国じゃなければいいのですg」
艦隊甲板監視員「緊急!緊急!」
デイゾー艦隊長「どうした!」
艦隊甲板監視員「左舷側に不審艦隊が!一直線でこちらに向かってきます!」
デイゾー艦隊長「なんだと!?急ぎそっちに向かうぞ!取り舵一杯!」
王国連邦王立革命赤軍第1聯合艦隊
山本京介王国連邦王立革命赤軍元帥海軍大将「うん?あれは・・・木造船か?」
トルコフ王国連邦王立革命赤軍元帥海軍大将「かなりの数いますね。・・・小さいですけどw」
山本京介王国連邦王立革命赤軍元帥海軍大将「ああ。もしかしたらこの世界の海軍かもな。」
メイリスト海軍艦隊
デイゾー艦隊長「・・・で、でかい・・・!?」
フェイフロー艦隊副指令「か、艦隊長・・・これに臨検するんですか・・・?」
デイゾー艦隊長「思わずうろたえてしまうな。しかし規則は規則しっかり臨検するぞ。魔声機をよこせ。」
魔声機・・・この世界でいう拡声器。詳しい仕組みはよくわからない。
デイゾー艦隊長「あーあー・・・こちらはメイリスト公国海軍第1艦隊だ!貴艦隊はわが国の領海へと近づいている。よって臨検をさせてもらおう。」
フェイフロー艦隊副指令「り、臨検といってもどうやってしましょうか、乗り込むこともできませんよこれじゃ。」
デイゾー艦隊長「うーむ・・・ん?」
デイゾー艦隊長が見たのは王国連邦王立革命赤軍第1聯合艦隊の神玉型航空母艦であった。航空母艦のエレベーターが下がり人が乗っている。彼らは手を振っていた。ここから乗れということなのだろうか。わかりはしないが、とにかくあそこへと向かうしかないだろう。
デイゾー艦隊長「よし。副指令と他の上官以外は艦隊で待機だ。行くぞ!」
上官一同「了解!」
彼らは王国連邦王立革命赤軍の海軍兵士に連れられてエレベーターへと乗り込みそして甲板上に出た。
デイゾー艦隊長「で、で、でかぁぁぁ!?!?!?」
フェイフロー艦隊副指令「なんだこれは!?」
王国連邦王立革命赤軍海軍兵士1「ハハ。すみませんが今から別の船に移動しますので。こちらのボートに乗ってください。」
デイゾー艦隊長「なに?仕方ないな。」
そしてボートに乗ったデイゾー艦隊長たちは山本京介がいる戦艦雷鳴の艦橋へと連れられた。そこには外交官も何人か乗っていた。
デイゾー艦隊長「あなたがこの艦隊の司令官か。」
山本京介王国連邦王立革命赤軍元帥海軍大将「はい。山本京介といいます。」
デイゾー艦隊長「踏む、して君たちは何をしているのだ。ここで。」
山本京介王国連邦王立革命赤軍元帥海軍大将「それは私ではなく、彼から聞いてください。」
そうして呼ばれたのは王国連邦の外交官、黒羽啓斗外交官であった。
黒羽啓斗王国連邦外交官「こんにちは、キッド社会主義共和王国連邦外交官黒羽啓斗です。」
デイゾー艦隊長「は?キッド社会主義共和王国連邦?そんな国は存在しないぞ!」
黒羽啓斗王国連邦外交官「その理由に関してもこの場でご説明いたしますのでとりあえずいったんそこにおかけください。」
デイゾー艦隊長「ほう。わかった。」
黒羽啓斗王国連邦外交官「良ければこちらのお菓子などもいかがでしょうか・・・」
一方そのころメイリスト公国議会
カイト首相「なるほど、つまりわがメイリスト公国の子の上空を領空侵犯していった機体がいると。」
セイムス軍務大臣「その通りでございます。最初はフィルメッド連合王国かと思いましたがあのような航空機は存在しないと思いますし・・・」
カイト首相「マレィク連邦に似たような航空機があると聞いたことがあるがまさか領空侵犯なんてするような国ではないでしょうし・・・」
ニッチェル外務大臣「とにかくこれをやった国を突き止めて厳重に抗議し謝罪を要求すべきです。」
カイト首相「ああ、そうだn」
バタン!
勢いよく会議室の扉があく。息を切らしながらカイト首相の秘書官であるシニー首相秘書官がやってきた。
カイト首相「なんだ?今は会議中だが・・・」
シニー首相秘書官「誠に申し訳ございません!実は先ほどデイゾー艦隊長から連絡がありましてキッド社会主義共和王国連邦という国の艦隊が外交官をのせてやってきており、領空侵に関する謝罪と国交締結のための外交会談、またこの世界に関する情報提供を求めています!どうやらこの世界に転移してしまった転移国家らしく・・・」
カイト首相「なんだと!?・・・了解した。外交官などを直ちに通すよう言ってくれ」
セイムス軍務大臣「お待ちください首相!もしかしたらこの国はわが国を侵略しようとしているのでは・・・」
ニッチェル外務大臣「私はそうは思いません。今すぐにでも会談の用意をすべきです。」
カイト首相「うむ。外交会談の用意だ!急げ!」
こうしてキッド社会主義共和王国連邦とメイリスト公国との間で外交会談が始まろうとしていた。
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