ゾンビ
今回はアメリカで起きた世にも恐ろしい話をしよう。
9月某日……
16歳の少年が恐ろしい体験をした。
少年の名はタゴサク・ジェーソン。
彼の父親が今は亡き、伝説のミュージシャン、マイケル・ジャクソンの猛烈なファンだったため、自分の子供にマイケルとつけようとしたのだが、苗字がジェーソンだったため、タゴサクと付けたのだ(笑)
「(笑)じゃね~!何だタゴサクって。俺そんな名前なのかよ~」
ちなみに彼の父親は3年前、ホラー映画を観ているときに、ショック死したのだ。
「僕の親父どんな死に方しているの」
ああ~うるさい奴だな。タゴサクのくせに。
ここからは一人でナレーションも全て一人でやれ。
「何だ作者は……」
9月某日……
僕は恐ろしい体験をした。
僕がスクールから帰宅途中に、とんでもない者と出会ってしまったのだ。
それは10年前に死んだはずの伯父であった。
「ケビン伯父さん?」
伯父は小声で何かを言っていた。
「……の、の……みそ……」
僕はふと、有名なホラー映画を思い出した。
そう「バタリアン」だ。
生き物の脳みそを食べようと襲ってくる映画だ。
「や、やめてよ伯父さん。僕まだ死にたくない」
今度は伯父は大声で叫んだ。
「日本の味噌汁が飲みたいぜ!ベイビー!」
「はあ?」
僕は恐ろしくなって家へ逃げ帰った。
「はあはあ……ただいま」
「お帰りタゴサク」
僕は母親に伯父のことを言おうか迷った。
するとリビングから誰かの声がした。
「あれ?お客さん」
「ええ、タゴサクもよく遊んでもらったケビン伯父さんよ」
「はあ?」
リビングに行くと味噌汁を飲んでいるケビン伯父さんがいた。
「YO~!タゴサク、大きくなったな。俺も年を取るわけだ」
いや、あんたもう死んでいるから……
10年前に死んでるから、年取らないから……
てか、母さんは何故普通に会話してるんだ。
その人もう人間じゃないんだよ。
「お母さん、買い物に言ってくるから伯父さんに遊んでもらいなさい。ちなみに今夜はタゴちゃんの好きな味噌汁ご飯よ」
それ僕じゃなく伯父さんのほうだから……
「義兄さん……いや、父さん、死んじゃったんだってな」
「はい」
「何で死んじまったんだよ。義兄さんと味噌汁飲みたかったのに」
てか、アンタの方が先に死んでるから。
「義兄さん、頼むで成仏してくれよ。ジェーソンだかっらって、ゾンビなるなよ」
アンタはすでにゾンビになっているよ。
「あの映画観て死んじまったんだろう。ちくしょう!ジェーソンの野郎!義兄のジェーソンを殺しやがって」
いや、親父はジェーソンの映画を観て、恐怖でショック死しただけだから。
しばらくして伯父はTVを見始めた。
心霊特集のバラエティー番組だ。
「お分かりいただけただろうか?窓の外にいるはずの無い女性の顔が……」
「ぎゃーーーーー!!!」
伯父が叫んだ。
「ちょっと、マジ怖え~」
ゾンビなのに幽霊が怖いのとは……
もしかして伯父は死んだ事に気づいてないのでは?
「伯父さん」
「なんだい。タゴサク」
「伯父さんは10年前に死んでるんだよ」
僕がそういうと伯父はふと笑った。
「当たり前だろう。俺はあの戦いで戦死したんだ」
あの戦い?
そういえば伯父さんの死因を知らない。
幼かったから、覚えていないだけなのかもしれないが……
「10年前……俺は近所に住むフレディーという少年を連れて、プールへ出かけた。そこでどっちが長く潜れるか勝負をし、そのまま俺は溺死した」
何だそれ~!!
「フレディーは悪くない。俺は奴と勝負し、溺死しただけだから」
その通りだから……
「だが、プールと世間は冷たい。世間はフレディーを悪者扱いした」
何でだ~!伯父さんが溺死しただけなのに。
「彼を悪魔と呼ぶものもいた。俺はあの世から主に祈った。ジーさん、彼を救いたまえ」
じーさんじゃなくてジーザスだから。
「鬼の副長と呼ばれたフレディーよ」
鬼の副長って日本の幕末にいた新選組の土方歳三じゃね~か。
「ニコニコ動画で、とあるアニメを見ていたら、下の英語の字幕が、鬼がデーモンと訳されていた」
いや、知らね~よ。
てか、ゾンビなのにニコ動見ているのか?
「とにかく彼を悪魔呼ばわりしたものだから、彼は……フレディーは、1万年に一人現るという悪魔くんになってしまったんだ」
いや、逆にそれ凄いよ。
「ところで、伯父さんはどうしてゾンビになったの?」
「うむ。ワシはこの世界で必要な人間ぜよ」
自分で言ったよ
しかも何故土佐弁?一応英語で話している事になっているのに。
「その者たちが、ドラ○ンボールを集め、甦らせたのか。それとも禁忌を犯して錬金術で甦らせたのか……それとも」
「もういいです」
てか、ドラゴ○ボールで仮に蘇ったとしても何でゾンビで甦らせたんだ?
聞くんじゃなかった。
「おお~、もうこんな時間か。俺はあの世に帰る。それから、俺がゾンビとなってまで現世に来たのは、誰かがドラゴンボー」
「もういいって」
「そうだな。冗談はこれくらいにして本当のことを言おう。タゴサク、お前も3年前にホラー映画を観てショック死したんだよ。だが、お前はこの世に未練があるため成仏できずにいた。そこで、俺がゾンビとなって迎えに着たんだよ」
「はあ?嘘だ」
僕の体が透き通っていく。
「タゴサク!俺と一緒だから怖くないぜ」
「伯父さん!」
そのときの伯父は凄くカッコよかった。
僕は今まで現実から逃げていただけなんだ。
これで僕も永眠できる。
「タゴサク!」
母さんの声が聞こえた。
「タゴサク!!」
もうすぐ母さんの声も聞こえなくなるのかな。
「タゴサク!!!」
まだ聞こえる。
ありがとう。そしてさようなら……
「タゴサクったら、タゴサク!!!!!」
まだ聞こえる。
「そんなに寝たいなら、このまま永眠させてやろうか」
ん?
ふと、目を開けると、そこにはタバコを吸いながらメタボのお袋がへをかましながら、立っていた。
「あれ?夢だったのか……そうだよな。ゾンビなんてこの世に」
「何言ってんだい。タゴサク。外は無数のゾンビに囲まれてるぞ。もうこの町じゃ、ほんのわずかな人間しかいないんだからね」
えっ?
外を見ると恐ろしいゾンビがこの家の中に入ろうとしていた。
その中には伯父も親父もいた。
「脳みそくれ~!!」
ぎゃーーーーー!!
久々にコメディー書きました。
病気や仕事で嫌な事があったので、これ書いたら少しはスッキリしました^^
でも「マジカルワールド3」のネタが見付りません><
生時