表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/24

仮面マン

僕の名は永井達也。

高校一年生です。


ある日僕が散歩をしていたら、堤防で一人の老人に声をかけられました。


「少年よ今の荒んだ時代を変えてみんかね?」

「はあ・・・」

「ワシには分かる。お前さんは正義感の強い少年じゃ。だから君に、この変身ベルトをあげる。今ならワシの特製携帯ストラップがついてくるぞ!」

「(なんだこのジーさんは)」

「これはワシが作ったベルトじゃ。これでワシの言うとおりにすれば、君は正義のヒーローになれる。これで世を乱す悪人を退治してくれ」

「スイマセン。僕忙しいので・・・」


僕が帰ろうとした時、老人が突然苦しみだした。


「ワ、ワシはもう長くない・・た、頼む・・」


僕は仕方なく老人の言うとおりにしました。

それにもし本当にヒーローになれたらカッコイイし・・・


「分かりました」


そう言うと老人は、元気になりました。

完全に騙されました。


「まず変身の仕方じゃ。加藤ちゃんペッをし、アイーンをして、最後にコマネチをするんじゃ」

「・・・・」

「早くせんか!」


仕方なくやることにしました。

そして、本当に変身する事が出来たのです。

だが、何故かスーツの色はピンクで、しかもミニスカート・・・

この老人の趣味が分かった気がします。


「よしいいぞ!ここで決めのセリフじゃ。亀は噛めんよ仮面マン参上じゃ」


もうやけくそです。


「亀は噛めんよ仮面マン参上!」

「いいぞ!まず武器の説明じゃ。ベルトに差してあるのが仮面ソードじゃ!」

「・・・あの、これただの木刀じゃ・・」

「心配ない。剣の修行に励めば威力は増す。次にバトルスーツの説明じゃ。どんな攻撃でも、気合いがあれば耐えれる。殴られても耐えるんじゃ。」

「ちょっ・・意味ないじゃんか!」

「うるさい!最後に仮面レーザーガンじゃ」

「こ、これはちゃんとした形をしている。もしかしたら、これだけはまともな武器かも」

「いや、ただのオモチャじゃ。音がいろいろ変わるから、それで相手を脅かせ」

「・・・・」

「おっと、乗り物を忘れていた。ちょっとまっとれ」


しばらくして、ジーさんがバイクに乗って帰ってきた。


「カッ、カッコイイ!これもくれるんですか?」

「ああ、ただし、改造車だから警察に見つかると大変じゃ。しかも盗難車じゃ!」


この老人のほうが、世の中を乱してる気が・・・


「さて、ワシは水戸黄門を見に帰るか」

「待て!」

「何じゃ?」

「やはりアンタも世を乱す悪人・・よって、天誅!」

「ぎゃ〜、助けて〜」


こうして、僕のヒーローとしての活躍が・・・終わりました。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ