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格闘戦隊バトルソルジャー

我が星には悪と戦う正義のヒーローたちがたくさんいる。

自らを改造し悪と戦う亀ライダー、遠い星から来たトラウママン、女性一人で戦うキューティームーン、そのほかにもピーマンといったヒーローたちが悪と戦いこの星を守っている。

そんな中敵に敗北ばかりしているヒーローもいた。

その名は格闘戦隊バトルソルジャー!


バトルソルジャーの司令官は頭を悩ませていた。


「亀ライダーやトラウママン、キューティームーンたちは一人で戦っているのに、お前らは5人もいながら、何故負けてばかりいるんだ」

司令官は5人に説教していた。

「お言葉ですが司令官」

「何だレッド」

「我々が敗北するのはメンバーに問題があると思うんですが」

「何!私はお前たちなら大丈夫だと信じ、バトルソルジャーにしたんだぞ」

「でも……まずブルー。彼は強盗犯ですよ。そろそろ警察に引き渡しましょうよ」

「何!お前仲間の俺を売る気か!」

「その言い方やめて、僕らまで強盗犯だと思われるから。次にイエローですが、ボケたじーさんじゃないですか!」

「陽子さん、飯はまだかえ?」

「ほら、いつもあんな事言って、足手まといなんですよ。それからブラック。彼はピーマンの一人だから、正義のヒーローを2つ掛け持ちでやっているため、別の事件があると、そっちに行ってしまうんですよ」

「しょうがね~だろう。バトルソルジャーより、ピーマンとして活動したいんだからよ」

「だったら、ピーマンだけにしろよ。あと次にピンク、彼女は悪霊じゃないですか!この前もちびっ子を呪い殺そうとしていたんですよ」

「うらめしや~。表うどん屋」

「昭和のギャグまで言うし……いい加減成仏させてあげましょうよ。あと、新たに司令官が6人目の戦士、シルバーを見つけたといっていましたが、デパートのマネキン人形だったし……人形に変身ブレスを与えても動かないから」

「あ、あれは私のお気に入りのリリカちゃんなんだぞ」

「いや、知らないから……てか、名前まで付けてんだ」

「店員にばれないように持ってくるの大変だったんだから」

「てか、それ泥棒じゃないですか!よく、あんなでかい物ばれずに持ってこれましたね」

「あ、愛があれば何でもできる。そ、それより、お前たちには巨大ロボまで用意してやったろう」

「ガソリンで動くあれですか?ガソリン代が高くなったためとか言って、1000円分しか入れないから、肝心な時に止まるんですけど」

「うっ……しょうがないだろう。不景気なんだから」

その時、電話が鳴った。

「はい、こちらバトルコーポレーション。何、公園に怪人が現れた!そうですか。ではコースの方はどうされます。30分で5000円、1時間で10000万円、3時間ですと巨大ロボが付いて30000円です。えっ?高いですって!亀ライダーにしようかな~ですって!あそこはサービスが悪いですよ。うちは今ならお好きなアダルトDVDを1週間、5本無料でお貸ししますよ。あっ、1時間コースですか!ありがとうございます。ではすぐに行かせます」

そして司令官は電話を切った。

「出番だ。お前たち。1時間、戦って来い。だが、1時間経ったら負けていても帰って来いよ。1時間越えて、戦っても、残業代は出さないからな」

「前から言おうと思いましたが、こんなんだから、勝てないんですよ。全然ヒーローじゃないじゃですか!電話してきた人も、エロDVDが目当てだろう」

「レッド、お客様になんて事を言うんだ。嫌なら退社してもいいんだぞ」

「……分かりました。皆行こうぜ」

「おお~!」

「ほら、イエローいくぞ」

「あんたら誰じゃ?」


だが、彼らが敗北する一番の原因はレッドにあった。

なぜならレッドは……

レッドは……

ワルバスターズという敵の幹部の一人なのだ。

「ああ、今日もまた、バトルソルジャーを倒してしまった」

「さすがワルレッド様」


この戦いをモニターで見ていた司令官はこう呟いた。

「俺もワルバスターズに入社しよう」




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