交通事故
俺の名は河合壮太25歳のフリーターだ。
俺は今、人生最大の困難と遭遇した。
夜のバイト終え、車で帰宅している途中に事故を起こしてしまった。
しかもタダの事故じゃない。
この辺は田舎だししかも夜だからそんなに事故が起きる事は無い。
俺はバイト先を出て、しばらく走っていたら突然空が光った。
そして次の瞬間!
ガシャーン!!!
と、何かとぶつかった。
俺はぶつかったモノを見て驚いた!
なんと円盤と衝突事故を起こしたのだ。
そして中から、テレビで見るような宇宙人が出てきた。
この宇宙人は地球に何度も来ていた為、地球のあらゆる言葉が話せるらしい。
だがこの宇宙人かなりガラが悪い。
「おい、兄ちゃん、どこ見て走ってんだ!上方不注意だぞ!」
上方不注意ってなんだよ。
むしろ落ちてきたお前こそ下方不注意だろうと言いたいが、ガラも悪いし相手は宇宙人、俺は何も言えなかった。
「ああ~、こんなに凹んで、まだ新円盤だぞ!どうしてくれるんだ」
もはやただのチンピラだ。
「しかも、もうすぐ龍馬伝が始まるじゃね~か!」
この宇宙人今放映中の大河ドラマ「龍馬伝」を観ているのか!?
「先週は龍馬が勝海舟とでおうて、弟子入りしたとこぜよ!おまんのせいで見えんかっちゃら、どうするき!」
何で急に土佐弁なんだ?
龍馬ファンなのか?宇宙人なのに……
「坂本龍馬といえば、薩長同盟を成し遂げ、さらに大政奉還まで実現させた人ぜよ。おまん、日本男児なら、誰もが龍馬に憧れるじゃろう」
知らね~よ!
大体お前は日本人どころか宇宙人だろう!
「ああ~今日の龍馬が気になるな~サブタイトルが怪物、容堂!」
怪物なら俺の目の前にいるんだけど!!
ああ~、うぜ~!!
なんだこいつは!
そんなに見たいならもういいだろう!
俺だって早く帰りたいんだ!
と思ってもやはり言えない。
やはりここは警察を呼ぶべきか!
「今、警察呼びますから」
「警察!いかんいかん!あまり私の存在を地球人に知られたくないんですよ」
何だこいつ!急に弱腰になったぞ!
「まあ、お互い怪我もないし、今回は何も無かったことにしましょうよ」
もう訳が分からんが、俺もコイツの相手をいつまでもしたくない。
「分かりました。じゃあ、これで」
「あんまり地球の方に私のことを言わないでくださいね」
「はいはい」
その後、円盤は飛び去った。
これで一見落着……
帰宅後、テレビをつけ俺は龍馬伝を見た。
「武市もそろそろおしまいか!?さて、9時から何かやっていないかな」
とチャンネルを変えたが、特に面白そうなのはやっていなかった。
「ニュースでも見るか」
とニュースを見ていたらすごいニュースが流れた。
「今日午後1時過ぎに、○○市のコンビニに強盗が押し入り現金10万円を盗んで逃走。被害にあった店員の話では宇宙人のような格好をし、土佐弁を話していたとのこと」
これ間違いなくアイツだ!
アイツ地球に来てコンビニ強盗したんかい!!
どうも生時です^^
「病気と闘う人たち」という小説を書いたのでよければ読んでください。
コメディーではありません。