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第52話 ミリアとカリナの日々。part.1

「カリナさん、どんなお洋服が好きですか? 銀髪だから黒とか似合いそうですよね」


「そうですね」


 ・・・・・・、気まずい。

シュエリーさんに押し切られて家で預かることになり、今絶賛クエストからカリナさんと帰宅中です。

その帰り道、こうして何かしら話題をふって距離を縮めようと思ってるのですが中々厳しいです。

でもこのようなことでめげていては、今のシュンさんのように強くなれません。


◆◇◆◇◆


 あれ、家の前に見覚えのある後ろ姿が2人。


「ママ! パパ! 久しぶり!」


 ミリアが2人に抱き着くと、優しく頭を撫でられた。

この不器用だけど、懐かしい触り方はパパの手だ。


「ははは、ミリアは大きくなってもまだまだ子どもだなぁ」


「お父さん、この子ももう自立しているんだから可哀そうでしょう。ねぇ~、ミリアちゃん」


 ママは私のほっぺを楽しそうにぷにぷにと触る。

実家を出てからは手紙でしかやり取りをしていなかった。

本当に懐かしくて涙がこぼれそうです。


「お母さんだって子ども扱いしてないかー? ま、いいや。さ、お前の生活っぷりを見学させてもらうぞ」


 私のことが心配で見に来たってことかな。

あー、嬉しいけど悪いタイミングで鉢合わせしてしまいましたね。

カリナさんのこと、どう説明しようかな。


「そちらはどなた? ミリアの友達?」


 ママが抱き合う私たちをじっと見ていたカリナさんに、ようやく気が付いた。


「カリナです。よろしくお願いします」


 素っ気ない言葉と共に、彼女は深々と頭を下げる。


「あ、あの彼女は私の冒険者仲間なんだ。

だから、たまには私の家に遊びに来ないって誘ったの。あはは」


「そうなの。ごめんなさいね、来るの伝えなくてお邪魔かしらもしかして」


「いいや全然! 私とカリナさん・・・・・・じゃ、なかった。

カリナは超仲良しだから、ママたちがいても平気だよ」


 パパたちは心配性だから、カリナさんの正体を知ればきっと揉め事になります。

1日乗り切れば多分、2人とも帰ると思うのでなんとかしなくては。

私は2人の手を強引に引いて、住んでる家へ招いた。


◆◇◆◇◆


 ふぅ、なんとか疑われずに家に入れました。

て、あ!?

玄関の片づけしてなかったんだ。

どうしよう、ママたちのことだからきっと・・・・・・。


「ミリアちゃん、こんなにお部屋散らかしてダメでしょう」


 案の定、玄関に散布された雑多な物はママたちの好きな置き方で直されました。

あーもう、バラバラなほうが取りやすいからいいんですけどね。


「あははごめんママ、パパ。あっちがリビングだから着いてき・・・・・・てって。えぇぇカリナさん!?」


 振り返ると、真っ裸になったカリナさんがそこにはいました。

なぜ裸なの? という疑問が浮かびますがもっとヤバい事態に突入しています。

ママとパパがあまりのハプニングに、完全に固まってしまってる。


「あーそうそう思いだしました! カリナにおすすめのお洋服を着てもらうんでしたー! さぁカリナ、一緒に私の部屋へ行きましょう! ママたちはリビングで待ってて」


 私はなんとか強引な言い訳でその場を乗り切りました。

いや、乗り切れたのかはわかりませんがとりあえず緊急脱出成功です。

とりあえずカリナさんと2人きりになることができました。


「大丈夫ですかミリアさん? そんなに息を切らして、お水を持ってきます」


 部屋を出ようとする彼女を私は力強く止める。

今リビングに行かれたら、大変なことになります。

私はとりあえず息を整え、不思議そうな目でこちらを見つめるカリナさんに話かけました。


「いいですかカリナさん! 今のあなたは奴隷じゃないんですよ? 

家で裸になれと言われて染みついてるのかも知れませんが、ちゃんとここで服着てください! 出来ましたらリビングにいらして下さい。

私は料理をしなきゃいけないので、先に行ってます! では後ほど!」

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