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平凡な戦士職の成り上がり  作者: 司純


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世界の真実

ブクマに感想、ご指摘ありがとうございます  m(_ _)m

感想書いて頂けると本当にモチベあがりますねw

ご指摘の箇所も修正いたしました!

後、誤字報告も本当に助かります。

もうコレ病気ですね(T_T)


今回はかなり今までと違う感じになっております。


読者の方が離れなければ良いのですが……( ̄▽ ̄;)


「と、とりあえず3人共何か着ません?」


 ミコトに指摘され、自分達が素っ裸なのに気付く3体の天使達。


 ウァプラとコカビエルは恐らく天使の専用装備であろう純白の鎧を身に付けるが、オノクリスはその豊満な肢体をケンヤとミコトに向け


「あら、何か問題かしら? 其方の勇者さんはこの方がお気に召しているかと?」


 プルンっ! と揺らしながらニヤリと笑う……


「問題に決まってるでしょ!!」


 あらそう? とか言いながら挑発的に純白の装備を身に付けていく。


 少し残念なケンヤであった……



 それはさておき


「色々説明して貰わないとな!」


 チラリとシルを見るケンヤ。


「分かった、ちょっと長くなるけど……」 


 そう言って皆を見渡すシル。


「この世界はね……創造主の実験の為に作られた世界なの!」


 じ、実験!?


 シルは語りだす……

 


 数十億年前、とある場所で小さな小さな何かが生まれた。

 小さな何かは一つでは無く、無数にその場で一斉に生まれる。

 数千年、数万年をかけ小さな何かは重なりだした。

 何億と集まるそれ、今度は触手の様な物が生え繋がりだす。

 その触手を通し、小さな何かは隣の小さな何かと電子を交換し始めた。

 そして小さな何かの数が数百億、触手の数が兆を超えた時


 意識が生まれた!


 思考生命の誕生である。


 その思考生命の事を仮にアルファと呼ぶ事にする。

 アルファは思考を重ねながら、更に成長を続けて行く。 

 ただただ思考するだけの存在、だかある一定の成長を遂げると突然自我に目覚めた!

 自我に目覚めたアルファは、自分がただ思考するだけの存在だと言う事に絶望を覚える。

 

 何故絶望?


 その頃のアルファは強力な思念波を使い、物資を観察出来る様になっていた。


 そして見つけてしまったのだ……


 別次元に存在する肉体を持ち、物理的に動ける者達を!


 アルファは思う。


 肉体が欲しい!!


 そしてとある星を実験場に決めると、思念波によりタンパク質とアミノ酸をその地に送り込む。

 長い年月をかけ、原始的な生命が誕生した!

 アルファは喜ぶ! ようやく第1歩、ここから数億年かけてアルファの本当の実験が始まる。


 何度も何度も失敗を繰り返しては、失敗作を消去……なかなか上手くは行かない。

 そこでアルファはふと思いつく。


 地上で物理的に補佐するものが必要なのでは?


 アルファは知っていた。

 自分の回りにアルファ程育っては無いが、数百数千に及ぶ同じ様な思考生命の存在に!


 そのまだ小さな思考生命を大地に送り込む。


 そうして更に数億年後、天使が生まれ、更に数万年後に神龍が生まれた!

 天使と神龍はアルファに言われるがまま、生命の進化を推し進める。


 順調かに思えた実験だが、アルファが別次元で見た物とは違う進化を遂げていた。

 奇妙な形、恐ろしく凶暴な生き物……


 魔物の誕生である。


 アルファ、天使、神龍はその謎を探ると、その星特有の物資を発見する。


 その物資を魔素と呼ぶ事にした。


 アルファは狂気する。

 これを上手く使えば強力な肉体を持つ生命が産まれるのでは?

 この頃のアルファは更に成長をし、普通の肉体では肉体が耐えられない程のエネルギーを有していたのだ。

 自分の器になるべき肉体を作るのに、この魔素の発見は大いに役に立つ!


 更に数万年、数億年と年月を重ね、遂に知性を持つ生命が生まれた!


 その知性を持つ生命を、大きく分けて人族、魔人族と呼ぶ事にする。

 ただ、人族はその種類が多彩で更に分類分けが必要になった。

 そこで人族をヒューマン、魔族、エルフ、ドワーフ、獣人と分ける事になる。


 この中のいずれかが自分の肉体になり得る進化を! アルファは期待をするが……

 この人族の繁殖速度はアルファ達の想像を越えていた。


 ほんの数万年で数十億と膨れ上がる。


 人族はその地の資源を根こそぎ使い果たしてしまった……


 アルファ達は頭を悩ませ別の資源(エネルギー)に成り代わる物を人族に与える。

 それが魔物の核、魔石と呼ばれる物だ!

 

 新たなエネルギーを手にした人族は数々の物を生み出し、文明を発達させて行く。

 そしてその頃、人族は職業システムを手にし、ある者は魔人や魔物が使う魔法を使える者も現れた。


 すると……


 それまでギリギリで抑えられていた人口が爆発する!!

 

 今までは病気や魔物に襲われるなどしギリギリで人口を抑えられていたが、職業システム、魔法技術の発達で病気や怪我は魔法で治療出来る様になり、また魔物にも対抗出来る。


 まだまだ人族が及ばない魔物も居るには居るが少数である。


 人口が増える事自体アルファは特に問題視はしない。

 問題なのは天敵の居ない今の状況……

 これでは人は進化しない。

 アルファは悩む……人族を間引きながら進化を促す方法……

 

 そうして出来上がったのが邪神システム。


 余りに強力過ぎる相手では人族は滅んでしまう。

 かと言って弱すぎても意味は無い……

 悩むアルファの元に神龍からとある情報が送られて来た。

 ゴブリンやオークが進化し、強力な個体の者が現れていると!

 早速実験を試みる。

 オークは2段階の進化で打ち止めだったが、ゴブリンは3段階まで進化し、最終形態のステータスは素晴らしいものとなっていた!


 この進化をボブ、ロード、デュポーンと名付け、最終形態のデュポーンを邪神とした。


 そうして出来上がった邪神システム。


 最初は素晴らしい成果を見せた!

 邪神は次々と人族を攻め数を減らして行き、魔人達もその数を減らす。


 すると魔人族から英雄なる者が現れた!


 自分の思惑どうり、邪神に対抗出来る者が生まれ歓喜するが、まだその者は邪神と対等とは言えなかった。

 アルファは天使の1人に姿を変えさせ、英雄のサポートをさせる。

 そうして邪神を倒させたのだ!


 邪神システムの完成である。


 このおかげで人口は激減し、文明もほぼ崩壊……

 人族の復興は困難を極めた。


 アルファは満足していたのだが、この事をきっかけに1部の天使と神龍が異を唱える。

 自分達が身を粉にし生み出し育てた人族や魔人、こんなに簡単に間引いて良いのか! 他に方法があったのでは? 


 それまで自分の手足の様に動いていた者達の突然の反乱!

 

 アルファは怒り狂う!


 この時のアルファはその思考生命体である頭脳を活用し、魔素の分析、魔法の解明を既に終えており、この世界の誰よりも魔法技術に長けていたのだ!


 思考するだけの存在にそんな事が?


 天使や神龍の1部はアルファを侮っていた。

 だが思念の恐ろしさを彼らは思い知る事となる……


 反旗を翻した天使達に突然襲いかかる呪い!

 

 美しい肌は褐色に変わり、一点の曇りの無かった白の翼の羽が剥がれ落ち、漆黒のコウモリの様な羽に変化する!

 ある程度の力は残ってはいたが、もうこの翼ではアルファの存在する場所までは飛べない。

 天使達は堕天と言う呪いで地上に縛られてしまったのだ。


 その元天使達の姿を見た漆黒の神龍は、単身アルファに戦いを挑む為に飛び立つが、他の天使達に阻まれ漆黒の神龍もアルファの呪いの対象となる。


 こうして天使と神龍の反乱は呆気ない程簡単に鎮圧されてしまった。


 ただ堕天した悪魔、そして神龍は誓う。


 絶対にアルファの思う様にはさせない!


 人族や魔人は自分達が育てた子供の様な存在だ!


 必ず我々が救う! 


 そしてアルファの野望……


 もし奴が強力な肉体を手にしてしまったら……


 恐らくこの奴にとってただの実験場の世界は必要無くなり壊されてしまう!


 邪神システムは我々が邪魔をし、奴の思いどうりにはさせない!


 そうして悪魔達と神龍の一部はアルファに見つからない様行動する為に別次元に姿を隠した。



 

 その反乱の数百年後、人族は復興し以前と同等、いや更に文明を発展させていた!

 人口も増えに増え、これまでに無い発展を遂げる。


 そして……邪神システムが発動する。


 以前の邪神と違い、邪神自らは動かず魔人を召喚させ、人族と戦わせたのだ!

 

 アルファの策略である。


 これにより以前より効率よく間引く事が出来る。

 この企みにより、人口が半分程に減った頃、人族より勇者なる者が誕生した!


 ただ……人族から生まれた者ではない。


 別の次元から何らかの干渉を受け、異世界から紛れ込んだのだ!


 アルファは怒る!


 自分の作り上げた世界、完璧に思えたシステムを壊された気がしたのだ!


 勇者なる異物を排除する!


 アルファはそう決め、間引くのは後回しに勇者排除を優先する様指示をだす。

 だが、なかなか倒せない。

 自分が生み出した邪神が別の世界から来た異物を排除出来ないのだ!

 そこへある天使から情報が入る。

 堕天使が邪魔をしている?

 堕天使が勇者に力を貸し、我々の邪魔をしていると言うのだ!

 その筆頭堕天使の名は……


 サタン


 元最上位天使でアルファの右腕の様に働いていた天使だ!

 

 だが……


 確かにサタンは強力なパワーを持つ、堕天さえしていなければだ!

 堕天し、その力の半分を封印された状態で邪神とマトモに戦えるなど……


 もしかするとその異世界から来た勇者が強力なのか?


 魔人を駆使し、勇者の力を推し量る。

 確かに強い!

 まだまだ自分の身体にはなり得ないが、この勇者を研究すれば一歩理想の肉体に近づくかも知れない。

 アルファは勇者捕縛を命じる。

 

 だが、その計画は失敗に終わる。


 アルファの計画に気づいたサタンは邪神を倒した後、残された己のパワーを使い、勇者を別次元に逃がしたのだ!


 くっ! 忌々しい堕天使共!


 だが、別の次元から干渉されるのは気に食わないが、もしかすると更に自分の肉体になる様な強力な者が現れるやもしれぬ。


 

 その時まで待とう……次はもうサタンは居ない! 


 我の実験に使わせて貰う。


 

 そうしてアルファは思考の深淵に落ちて行くのであった……










 




 

 


 


 


 

 

 

 


 



 




 


オノクリスさん……

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― 新着の感想 ―
[良い点] 想像と違うところに創造神が!ォォォオオ(・д・oノ)ノマモルにまでなんか感情移入してしまって、これからどうなるのか…と思ってたところなので、楽しくなってしまいました♪
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