閑話~お見送り~
ブクマありがとうございますm(_ _)m
めちゃくちゃ嬉しいです((o(。>ω<。)o))
今回短い閑話にしました。
次回は魔族領のお話しになります。
「行ってしまいましたか……」
ケンヤ達が去った後のピサロ南門。
門番の控え室からわらわらとギルドの女性職員とマリンが出てくる。
ケンヤを見守る会のメンバー達だ。
なんとそこにはソフィアの姿も!
見守る会の存在を知り、自分の持つ権力をフル活動! 見守る会に入った次第だ。
メンバー達も最初は戸惑いを見せたが、この【変態さん】を自分達の監視下に置ける! メリットはあると判断した。
そのソフィアが溜息をつきながら口を開く。
「あの状態じゃケンヤさんが逃げたくなる気持ちも分かりますが……、せめて私にはお話しして欲しかったですわ……」
(……話したら絶対付いて行く! と言い出すと思ったからケンヤ様は言わなかったのでは?)
メンバー全員の思いが一致する。
実際その話しを聞いたソフィアは
「私もついて行きますわ!」
と言い出し、メンバー全員で必死で説得したのだ!
勇者が不在のこの国に不測の事態が起きた時、Aランク冒険者であるソフィア様がこの国の防衛の要……とか、伯爵令嬢であるソフィア様が、国から離れるのはローレンス伯が悲しむ……とか、最後にはソフィア様も渋々納得してくれた。
メンバー一同胸を撫で下ろしたのだ、ケンヤ様と【変態さん】がパーティを組む……想像しただけで皆怖気が走る……
メイは「それはさて置き」と前置きの後
「トオル君とサラちゃんには感謝ですね、2人が報告してくれなければ、こうしてお見送りも出来ませんでしたから……」
メンバー全員頷く。
メイとサチに洗脳? されているトオルとサラは、律儀にメイに今回の件、アバロンを通じて報告していたのだ。
「確かにトオル君とサラちゃんもあの状態じゃあ……、しばらく街を出る判断は間違っては居ないと思いますが、ケンヤ様達……何方に向かわれたのでしょう?」
サチの疑問にマリンは顎に手を置き少し考えた後
「恐らくだが魔族領じゃないか?」
「「「魔族領!!」」」
メンバー皆驚く。
マリンは更に続ける。
「街を出るにしても何か大義名分は必要だ! ケンヤは勇者なんだからな!」
ソフィアは確かにとマリンの話しを引き継ぐ。
「勇者と魔王が協力して邪神を倒す。皆さんも最近話題になっているお話しはご存知でしょう?」
そこで1人のメンバーが発言する。
「あの……、その魔王って男性でしょうか? 女性でしょうか?」
ガーーーーン!!!
皆に衝撃が走る!
魔王って言葉の雰囲気に男性だと皆思っていたが、女性の可能性だってあるのだ!!
メイはカタカタと震えながら
「だ、男性です! 男性に決まってます! サラちゃん以外に女性がケンヤ様とパーティを組むなんて……」
「魔王は男性、魔王は男性、魔王は男性……」
呪文の様に唱えだすマリン……
ソフィアはキリッと顔を上げ
「い、今からでも私追いかけます!!」
と言い出し飛び出そうとするのを必死で止めるメンバー達!
10数人のメンバーを引きずる様に南門を出ようとするソフィア……
まだ呪文を唱えるマリン……
…………地獄絵図である!
そこに気の抜けた声が
「あの〜、そろそろ交代の時間なんで解散して貰えますか?」
門番のロイドである。
第三者がいた事を忘れていたメンバー達。
ソフィアは「ご、ごほん!」と咳払いの後
「ロイドさんでしたわね! 今見た事は全て忘れなさい!」
ソフィアに続きメンバー全員に睨まれるロイド……カクカクと首を縦に振る。
ソフィアは溜息をつき
「今から追いかけてもケンヤさん達に追いつけないでしょうね……、解散しましょうか」
ソフィアの一言で皆南門の外に目を向け名残惜しそうに門を離れる。
その際1人づつロイドに
「今見た事、言いふらしたりしたら殺すわよ?」
「街に居られなくなるかも?」
「ピサロの女性全員を敵に回すことになります!」
「喋っても良いけど……、血の果てまで追いかけて……分かるわよね」
などなどロイドは震え上がる。
最後にサチとメイはロイドに頭を下げた。
「ロイドさん、無理を言って控え室お借りしてすみませんでした」
その言葉に先程までの恐怖が和らぐロイド。
「い、いや、気にしない出ください」
ホッとして言葉を返すが……
メイはそれはそれは美しい笑顔で
「ただ喋ったら本当にどうなるか……うふふ……」
サチも同様に美しい笑顔で
「殺」
一言言い残し去っていく。
ガタガタ震えその場にへたり込むロイド……
女性不信に陥るロイドであった。
ロイドさん……(。-人-。)




