魔王
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またまた短いですが、これで投稿します。
ご意見、ご感想お待ちしておりますm(_ _)m
魔族領アイザッフィル領主ベリト・コパ・アイザッフィル
ベリトは今、現実とは思えない様な魔力の奔流に身を置いていた。
先程まで女神像を包んでいた虹色の魔力が、弾けた様に一気に広がり城全体を覆い尽くす。
それは街全体に広がり、天高く伸びていく。
その光は魔族領だけではなく、人族の住む地域でも観測された。
女神像がいっそう激しく輝くと
パシン
女神に亀裂が走る。
次々に亀裂は広がり遂に弾けた!
弾けた女神像の破片が空にキラキラと輝きながら舞う。
ベリトはその神秘的な光景を呆然と眺めている。
見ている事しか出来なかったのだ。
そして……
横たわる1人の少女……
漆黒の長い髪、その髪の色と相反する様に肌は白い。
身に付けているのは、その髪の色と同じ漆黒のローブ。
袖口や裾には金色に縁取られ、横たわっている為見えづらいが、胸元にも金色の何か複雑な文様が見てとれる。
そのロープからは白く長い手足が伸び、手には双頭の龍を型どった杖が握られ、足にはローブと同じ漆黒のブーツを履いていた。
「う、美しい……」
ベリトは目を奪われる。
狼狽えながら少しづつ近づき、手を差し伸べようとした時、モゾモゾっと少女が動く。
ハッとし、差し伸べた手を戻してしまった。
ゆっくりとその少女は身体を起こし目を開く。
その瞳を見てベリトは驚愕に震える……
全くの濁りのない金色の瞳!!
今の魔族はかつて程の魔力を有してない。
この数百年の間に少しづつ魔力量を減らしていった。
それでも人族よりは遥かに高い魔力を誇るのだが……
魔族の魔力量はその瞳の色で測れる。
魔族の瞳は基本金色だが、現在最強の魔力量を誇るベリトでさえ、その色は金と言うより黄色寄りだ。
これ程の瞳をベリトは知らない、そしてその身体から自然と漏れ出す魔力!
ベリトの頬には流れる涙が……
そしてその少女の前に膝まづき、こうべを垂れると
「我が王よ……」
みことは今なにが起こっているのか理解できないでいた。
先程までゲームをしていたはずだ!
目眩がして意識が飛んだ所までは覚えいる。
ーー目を覚ますと
涙を流しながら私を凝視するオジサン……
(なに? なに? ここどこ? 目の前のオジサン……気持ち悪いんだけど)
周りを見渡しても知らない景色だ。
そこで手に何か持っている事に気付く。
「こ、これって……」
先程までゲームで使っていた【双竜の杖】だ!
えっ? と思い今の服装を確認する……
「有り得ない……」
着てる物までゲームのままだ。
目の前で涙流して私を見てるオジサンの目が……金色……
(金色! まさか魔族!!)
もしかして……と、みことはステータス画面を開いてみる。
(マジで……開いちゃった……)
ミコト レベル48
種族:魔族
職業:魔導師
HP:250
MP:955
攻撃力:125
防御力:237
魔力攻撃:480
魔力防御:495
スピード:185
ラック:250
スキル
転移阻止 全魔法属性レベル4 全魔法耐性レベル4 アイテムボックス
ステータスが開いた事でミコトは理解した……
(まさかの異世界転移ってやつなの? ゆ、夢……では無さそうだし……)
するとオジサンが
「我が王よ……」
王? 王ってだれ?
オジサンは感極まっている……
気持ち悪いが他に誰も居ないのだ……
話しかけようとしたら
「バン!!」
大きな扉が開く音がする。
私が音のした方に目を向けると
3人の(魔族かしら?)男達が入ってくる。
「ベリト殿…………それにそちらの方は……」
ベリトと呼ばれる、涙を流しながら私を見つめてた、気持ち悪いオジサンが
「その方達も来たのか」
「旧魔都から虹色の光の柱が立ったと報告を受けたら、突然魔都までのゲートが開いたのだ!!」
他の2人も同様なようだ。
その3人は訝しげに私に視線を向ける。
すると目を見開いた後、ベリトと呼ばれる気持ち悪いオジサンを見て、ベリトと呼ばれる気持ち悪いオジサンが頷くと、サッとベリトと呼ばれる気持ち悪いオジサンと同じ様に、膝を付き頭を下げてきた!
「我らが王よ! ご降臨お待ちしておりました!!」
…………
こ、この人達、何か勘違いしてるんじゃない?
私は思い切って声をかけてみる。
「あ、あのう……」
私が声をかけると4人は「ハッ!」と顔を上げ私に視線を向ける。
「こ、ここは何処なんでしょう?」
4人はそれぞれ顔を見合わせた後
「こ、これは失礼致しました! 我が王はまだ生まれたばかりのご様子、色々ご説明が必要でしょう。是非我が城にて、ご説明させて頂きたく思いますがいかがでしょうか?」
ベリトと呼ばれる気持ち悪いオジサンがそう言うと他の3人も
「是非! 出来れば我が城に来て頂きたいが、1番先に駆けつけたのはベリト殿だ。ベリト殿、我々も同行して良いだろか?」
ベリトと呼ばれる気…………長いのでもうやめます。
ベリトは頷き
「では我が王よ」
と手を差し出してくる。
(こ、これって手を貸すって事かしら? よく分からない……けど手を取らないとダメな気がする……)
仕方なくベリトの手を取ると
「では我が城に参りましょ! 我が王よ!」
だ、だから我が王って…………
為す術もなく連れて行かれるミコトだった。
次回はケンヤのお話しに戻る予定です。多分……




