ソフィアの決意
ブクマありがとうございますm(_ _)m
え〜、昨日知ったのですが、小説って色々ルールがあるんですね!全く知らずに書いてました!お恥ずかしい……。
一応私が理解したルールを、これまで投稿した全部分修正いたしました。
なんか小説っぽくなったきがしますw
まだ全てのルール把握出来ていませんが、勉強して少しづつ修正していきます。
ご意見、ご感想コメントして頂けれは有難いです。
一斉間引きから一夜開け、現在ケンヤ達は北の森に来ていた。
昨日トオルとサラに、疲れてるだろうから休みにしようと伝えた所、2人に物凄く反対されてしまった……
めちゃめちゃ楽しかったらしい。
いや……いいのよ……
オジサンはゆっくり休みたい……なんてこれっぽっちも思って無いんだからね!!
ご、ごほん! それはさておき、今2人はオークを相手にしている。
軽戦士であるトオルがスピードで撹乱、その隙にサラが魔法で攻撃という戦法で、オークを追い詰めていた。
オークも問題なくなってきたな!
だが……
トオルもサラもレベル12から、なかなか上がらなくなって来ていた。
かなりの魔物を倒しているはずだが……
もうゴブリンや、オークでは無理っぽいな。
そろそろオーガか、ダンジョンに潜るしかないけど、2人ではレベルが足りない。
レベルが足りないから、強い魔物倒して経験値や熟練度を上げられない……
この世界の人達が何故レベルが低いのか、理解してしまった。
俺とダンジョン入って、俺が無双すればいいだけなんだけど……
俺が振り返ると
サッ
……
付いて来てんのよね〜、例のお嬢様。
しかも全然隠れれてね〜し……
よくあれでAランク冒険者やってんな! まあ尾行が下手でもギルドの評価は関係無いんだろけど。
「あの〜、ソフィア様ですよね? 気付いてるんですが……」
………………
ソフィアは顔を赤くしながら木の影から現れ
「よ、よく私の尾行に気が付きましたわね! 流石、精霊を連れた戦士ケンヤってところでしょうか!」
い、いや……あんたの尾行誰でも気付くと思うよ……
「それで、俺達に何か?」
するとさっきまで双子を応援していたシルが
「宅のケンヤにな〜にか用ザマスか!」
トオルとサラもオークを倒したのか此方に気付き
「ケンヤさん、その人……さっきからケンヤさんの事チラチラ隠れて見てましたよ? 隠れれて無かったけど」
「お兄ちゃんも気付いてたんだ、まあ、隠れれて無かったから……」
子供って残酷……
「こら! お前達そんな本当の事を、面と向かって言うもんじゃありません」
「「はーーい!!」」
ソフィアが真っ赤になって何か言おうとすると
「クックック」
木に持たれて笑いを堪えているのはデイルだ。
その様子をソフィアは目を見開いて
「あ、貴方が笑ってる所、数年ぶりに見ましたわ……」
「すみませんソフィア様。ただ……昨日といい今日といい……クックッ、ピサロは楽しい方がいらっしゃいます」
そんなデイルをソフィアは怒るより呆れて見ている。
「何がそんなに楽しいのか分からないけど……デイルの事は無視してちょうだい。まあ見つかったのなら仕方ないわね! 私今日は貴方達に1日付いて回りますわよ!」
へ? なんで?
「お断りします!」
オレが応えるとシルは
「まあまあ! 宅のケンヤにストーカー宣言ざますか!」
「お兄ちゃん、ストーカーって何?」
「ん? 変態さんの事じゃないかな?」
「………………変態さん!」
それを聞いたサラはオレの前でパっと手を広げ
「私、変態さんからケンヤさんを守ります!」
伯爵令嬢様が3人のオモチャにされております……
「変態ではごさいません!!」
真っ赤になって否定する伯爵令嬢様……流石に可哀想になってきた。
「3人共それぐらいにしといてあげなさい」
「「「はーーい」」」
…………
ソフィア様かなりのダメージみたいですね、このまま諦めて帰ってくれないかしら。
そう俺が思っているとソフィアはグッと顔を上げ
「わ、私こんな事ぐらいでめげたりしません! 私はケンヤさん、貴方の強さが知りたいんです!」
え〜、知ってどうすんの?
「ソフィア様、俺の強さ知ってどうするんですか? 昨日ルークスさんが言ってたように、もしソフィア様のお眼鏡にかなったとしても、王都に行ったりソフィア様とパーティ組むつもりは全くないですよ」
ソフィアはそれを聞いて
「貴方欲はないのですか? 王都はこのピサロより遥かに都会ですし、私のパーティに入ればAランク冒険者パーティとして、富も名声も手に入るのですよ?」
富? 名声?
「それ美味しいの?」
その一言にソフィアはポカーンとなってしまった。
「面倒臭いだけじゃん! それにAランク冒険者? になったら国のお抱えになるんだよね? そんな窮屈な生活ヤダ!!」
あ! 思わずタメ口になっちゃった! テヘペロ
「それにソフィア様だって、多分伯爵令嬢って肩書きが窮屈で冒険者やってるんだと思うけど……違いました?」
ソフィアは目を見開き何も言えなくなってしまった。
確かにそうだった……伯爵令嬢として生まれてしまったが為に、自分のやりたい事も出来ず、やりたくもない事ばかりな生活に嫌気がさし、周りに内緒で冒険者になったのだ。
今、自分はそれをケンヤに……
ただそれでも純粋にケンヤの強さが知りたい!
数百年、誰も精霊と心を通わせる事なんて出来なかったのだ。
本当かどうかは分からないけど、ピサロの街ではオーガを一太刀で仕留めたという噂も聞いた。
ソフィアがあれこれ考えてるとシルが
「ねえねえ、あんたさ〜、ケンヤの強さが知りたいだけなんだよね?」
ソフィアはキョトンとして頷く。
「ケンヤ教えてあけたら? もうメンドクサイでしょ? ケラケラ」
し、シルさん……何言ってんの……
「ケンヤとタイマンしたら? いっちばん分かりやすくな〜い!」
パッと顔を上げソフィアは目を輝かせる。
「そんでね! あんたが勝ったらケンヤを好きに出来るの! ケンヤが勝ったらあんたがケンヤの言う事を聞く! ドヤ」
ちょいちょいシルさんや……この人本気にしちゃったよ?
トオルとサラは
「「決闘だあ!!」」
はしゃいでおりまする……
「なるほど! 分かりやすくて良いですわね。ただ私Aランク冒険者聖騎士のソフィアですよ? ケンヤさんが強いと言っても、まだ冒険者になって日も浅い。勝負になるかしら?」
ソフィアはニヤリと笑い剣を抜く。
「ふっ! ウチのケンヤを舐めない事ね!」
あっ、シルさんがまた変な役に入っちゃいました……
そこでデイルに目を向け
「なあ、止めなくていいの?」
デイルは肩を竦めるだけである。
仕方ない、まあこれで諦めてくれるなら……
俺はソフィアと向き合う。
ソフィアは剣を正眼に構える、ケンヤは剣を抜かず自然体だ。
(剣も抜かずに何故? 彼処からなにか出来るのかしら?)
不思議に思いながら距離を詰める。
ケンヤは全く動く気配はない。
(諦めてる? まさかね! どういうつもりか知らないけど、私は本気でいきますわよ! 聖騎士の私は回復も出来ますから、安心して切られなさいな!!)
ソフィアは一気に距離を詰め、ケンヤの肩口に剣を払った!
(呆気ない……所詮噂は噂でしたね)
「バシッ!」
肩に刺さっているはずの剣、だかケンヤはその剣を素手で掴んでいたのだ!
「なっ!」
そして「パキッ」と音がしてソフィアの剣は砕け折れた。
ソフィアとデイルはその折れた剣を見て唖然としている。
今起きた事が理解出来ずにいるのだ。
ただトオルとサラは
「「カッコイイ!!!」」
大絶賛である! ウンウン
「ケンヤ〜やり過ぎ〜! キャハハハ」
シルさんは少しノリが違うけど……。
だって剣抜いて伯爵令嬢に怪我させる訳にもいかないし、最善だったと思うけどな〜
「な、なんですの今のは!! 私の剣が素手で……そんな事そんな事……認められませわ!」
あらら……メンド
シルさんはそれを聞いて
「あんたさ〜ケンヤがその気なら、今そこにあんたの首が転がってるよ? 理解できる?」
そこでデイルは口を開く。
「ソフィア様、その精霊の言う通りかと……あのケンヤという男、我々とは次元が違います」
次元ね〜
理解出来ていない様だからこの際キチンと分からせてあげようかな?
子供に物を教えるのは大人の役目だしね!
見た目15歳だけど。
アイテムボックスから昔ゲームで使っていたプラチナソードを取り出し
「剣折っちゃったからそれあげる」
驚きながらもソフィアはプラチナソードを受け取り、その剣を鞘から出すと
「素晴らしい! なんて美しい剣なの」
ゲーム終盤ではあまり役に立たない剣だけどね〜、魔人倒してたら結構落とすのよその剣。
アイテムボックスにまだまだ在庫あるし。
「それで俺に斬りかかって来ていいよ」
俺は少しでも躊躇うかな? って思ってたけど……この女躊躇なく俺に斬りかかってきやがった!
カキーーン!
だが問題ナッシング! 今度は素手ではなくログインソードで受け止めた。
「……完敗ですわね」
さっきとは違い晴れ晴れとした笑顔でそう言った。
(な、なにが完敗ですわね! だ! 本気で斬りかかってきやがって!)
なんて顔には出しませんよ! だって大人だから!
「「「パチパチパチ」」」
トオルとサラは賞賛の目で、シルはニヤニヤしながら拍手……
「それで俺の勝ちでいいな!」
ソフィアはプラチナソードを鞘に戻しながら
「ええ、私の完敗。何でも言う事聞くわよ?」
上目遣いに言ってくる。
ん? なんか急に態度が変だぞ?
「いや……俺達を無理やりパーティに入れようとか、王都に連れて行こうとしなければそれでいい」
「ホント欲が無いのね」
「あ! 1つだけあるんだけど、俺さっきからソフィア様にずっとタメ口だったよな! それ許して欲しい」
そう言って頭を下げる。
ソフィアはそれはそれは美しい笑顔で
「ええ! もちろん! 私もその様にいたしま……するわ。ただ公の場では控えてね」
おお! なかなか破壊力のある笑顔だ!
オジサン勘違いしちゃうから止めようね!
「了解だ! さて俺達はもう少し経験値稼ぎするけど、ソフィア達はどうする?」
ソフィアはデイルに目配せした後
「少し離れた所で見ていてもいいかしら?」
「ああ、別にいいけど……ゴブリンやオークだぞ? Aランク冒険者には退屈なんじゃないか?」
「そんな事ないわ、あっちで見てるわね」
そう言ってソフィア達は少し離れた所に移動した。
ふむ……本人がいいって言ってるならいっか!
「じゃあトオル、サラ、狩りの続きやるぞ!」
「「「了解しました!」」」
シルまで敬礼しなくてよろしい!
「ねえ、デイル」
「ソフィア様なんでしょう」
「私、初めて本気で恋したかも」
「……ルークス氏を気に入っていたのでは?」
「まあね、初めて私と対等にお話しして下さいましたし、少し惹かれたかもしれませんが……気の迷いだったようですね」
……
「私より遥かに強くて、こんな素敵な剣をプレゼントして下さったのよ?」
「あの……、ソフィアさ……ま……?」
「絶対落として見せますわ!!」
ソフィアの目は決意の炎で燃えていた……
自分の知らない所で、知らない内に振られるルークス。
切ないです……
ルークスさん涙




