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平凡な戦士職の成り上がり  作者: 司純


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ギルド長とメイ

ブクマ少し増えました!ありがとうございますm(_ _)m


コメントでの指摘も助かってます。何度確認しても間違いや抜けを見落としてしまうので……


今回はいつもと違い、少し重ためのお話しになってしまいました。

今後の展開には必要かと思い、説明的な文も多くなっております。


いつものお気楽なお話しを期待して下さってる方々、申し訳ございませんm(_ _)m


次回はいつもの様なお話しになると思います。

 ギルド長室


 朝早くからケンヤとシルは、ギルドを訪れギルド長を待っていた。


 メイさんに話しを通すと、この部屋に案内されギルド長を待つように言われる。


「ちょっと来るの早過ぎたかな?」


 実はメイともギルド入口で出会った。


 ギルド職員はこの時間ぐらいに出勤するみたいだ。


 その際に、物凄いキラッキラの笑顔でメイに挨拶され、今もドキドキが止まらない。


「ケンヤって意外とせっかちよね〜!」


 シルが呆れるが、昨夜ルークスに言われた事、大事な事だと思う。


 思い立ったが吉日タイプなのだ!



 しばらくするとノックの音が聞こえ、ギルド長と副ギルド長のメイさんが入ってきた。


 早速と昨夜ルークスに言われた事を話す。


 ギルド長は、溜息を付きながら


「なるほどのう、昨日の大量の魔石はそういう事じゃったか」


 数百の魔石を見たギルド長……腰抜かしていたな……ごめんなさい。


「しかし1パーティーでスライム数百ってのは……ウチでやれそうなのはマリンぐらいじゃな……」


 するとメイさんが


「別に1パーティだけでする必要はないのでは? 複数のパーティで同時に行えばよいかと」


 メイさん、ナイスアイデア! グッ


 ギルド長はしばらく考えた後


「ふむ……ならピサロの冒険者ギルドを上げて、大々的にやるかの! 最近スライムもゴブリンも増えてきておる。この際に一気に間引いておくのも良いじゃろ。」


 おお! ギルド長がやる気だ!


 ってか、スライムやゴブリンって増えてきてんのね、だからあんなに直ぐ湧いてきたのか! 納得。


 ただ駆逐じゃなく間引くの? 全滅は色々問題があるのかな?


「中央のギルドにも報告しとかんとな。ケンヤの話しの件も含め、ピサロ周辺の一斉間引きも、報告しなければならん案件じゃ」


 ギルド長はさらに続ける。


「多分じゃが今回の報告で、ケンヤを育てたと言う冒険者の捜索も行なわれるじゃろな。その際にケンヤ、お主にも中央から何かしらの接触があるぞい」


 マジかよ……


「レベルアップ方法云々より、ケンヤ様の強さは中央の興味を引くと思われます」


 メイさんが補足してくれた。


 まあその辺は上手く誤魔化すしかないな……


「では話しはここまでじゃな! ケンヤ報告ご苦労、色々思う所はあるがの……」


 ギルド長の最後の言葉が気になるが、そろそろトオルとサラがギルドに来る頃だ。


 俺とシルはそれじゃあと部屋を出た。




 ケンヤが部屋を出た後、ギルド長は難しい顔で口を開く。


「中央が動いた際、色々厄介な事になりそうじゃの……多分じゃがケンヤのレベルは、今現在世界に5人居るAランク冒険者より遥かに高いぞ」


「そ、それほどですか!」


 メイも流石にそこまでとは思っていなかった。


 ギルド長はメイに問う。


「副ギルド長は現在のAランク冒険者達のレベルを知っておるか?」


「いえ、存じません。そもそも冒険者のレベルやステータスは秘匿されるものでは?」


 通常はな、と前置きをした上でギルド長は話す。


「ふむ、副ギルド長は知らんで当然か。Aランクになると国家のお抱えになる、それは知っておろう?」


 メイは頷く。


「国家お抱えになった時点で、冒険者は国に対しレベルを公開しなくてはならんのじゃ。表向きの理由は幾つかあるが……1番の理由はその冒険者のカウンターを作る為じゃよ!」


 カウンター? メイが尋ねると


「Aランク冒険者は当然武力は高いカリスマ性もあり人気もある。もしもじゃ、そんな者たちが国に対し反逆や他の国と共謀したら……」


 た、確かに国家存亡の危機になるかも知れない……


 メイはゴクリと唾を飲み込む。


「だからじゃ、Aランク冒険者の力を把握し、いざとなれば、それを止める存在を育成せねばなるまい?」


 なるほどと頷く。


「そのカウンターを育てる際に、素質のある子供を連れて来て、奴隷契約させ国を裏切れないようにするんじゃが……この話は今は関係ないの……」


 まさか国がそんな非人道的な事を……


 メイの表情を見てギルド長は


「国を維持する為には、そりゃ後暗いことも色々あるわい! まあ話しが逸れたが、Aランク冒険者のレベルやステータスは、各ギルド長には通達されるのじゃ。国が作るカウンターを含め、いざとなった場合ギルド全体で対応出来るようにな」


 ……


「ギルド全員で対応する為に副ギルド長、そなたも我が国のAランク冒険者のレベルを知る権利はある。今まで言わなかったのは言う必要が無かったからじゃ。今回はケンヤが絡む、そなた知りたかろ? 我が国のAランク冒険者ソフィア、ソフィア・ローレンスの現レベルは32じゃ」


 レベル32……確かに高いけど……


「どうじゃ意外と低かろ? 伝説の勇者のレベル60に比べるとのう。それでも現在では破格のレベルじゃ、国が抱える最高戦力、近衛騎士団の平均レベルが20前半と言われておるしの。それにソフィアの職業聖騎士の補正もある。」


 それを聞いてメイは疑問に思う。


「だいたい理解しましたが、ギルド長は何故ケンヤ様が、Aランク冒険者よりレベルが高いとお考えなのでしょう? 根拠はあるのでしょうか?」


 ギルド長はメイを見てニヤリとし


「副ギルド長、そなた達ナナイを使って遊んでおるな」


 メイはギクっとなる。


「ふんっ! 前々から知っておるわ。それはさて置きワシもの、ナナイより優秀な冒険者にケンヤを探らせていたのじゃよ。冒険者になった初日に、ゴブリンの魔石50に精霊を連れて帰ったんじゃ! 当然じゃろ?」


 何も言えずメイはギルド長の話しを聞く。


「その者の報告によると、ケンヤは僅か2太刀で2体のオークの首を刎ね、さらにオーガの渾身の一振りを片手で受け止め、空いた手の剣の一振りでオーガを一刀両断したらしい……にわかには信じられんがの。その報告を受ける前に、ケンヤがオーガの魔石を持ってきてのう……たまげたわい」


 メイは大きく目を見開き驚愕する。


「そ、そんな事可能なのでしょうか?」


 伝説の勇者級では……しかもケンヤ様はただの戦士職……


「そんなもん、今5つある国のどんな強者にも無理じゃ! ワシはな、ケンヤが魔王って言っても驚かんぞ」


 ……


「そんなケンヤの強さを、中央や国が知ったらどうなる? 大騒ぎどころではないわい! まず国に取り込もうとするじゃろ。そしてその強さの秘密を探ろうとする」


 それは間違いないでしょうね。


「ただケンヤは嫌がるじゃろ? しかし国と言うのはさっきも言ったように、後暗い部分がいくつもある。あらゆる手段を用いるじゃろう……例えばじゃ、ケンヤと親しい人物を人質にとるとかの」


 確かにそのぐらいの事はするかもしれない……


「まあその他にも思いつく事はあるが、どれもケンヤがよく思わないやり方じゃな。ケンヤに権力欲とかあれば、素直に国に仕えるんじゃろが……多分ケンヤにはそんなもんはない。あればその強さを多っぴろげにすれば良いだけじゃ」


 ケンヤ様は強さを隠してる。そんな面倒事に巻き込まれなくないからでしょうね……


「さて、ここからが問題じゃ! もし国が強引に事を運びケンヤを怒らせ、この国にイヤ……世界に絶望してしまったら……間違いなく戦争になるじゃろな」


 メイは絶句する。


「そして今の世にケンヤに勝てる者はいない。もしかすると数で押せば勝てる! と思う者もいるかもしれんが……間違いじゃ。レベルが5違えば強さの次元が変わる」


 確かにレベル1と5では雲泥の差が……


「それにケンヤには精霊が味方しておる。あれは本人も言っておるように、ただの精霊ではなく大精霊じゃ。文献によれば、かつて勇者と共にあった大精霊の魔法1つで、魔人数百を倒したと言う……勇者が魔王を倒せたのは間違いなく大精霊の協力があったからじゃ」


 ま、魔人数百……魔人1人倒すのに、高レベルの冒険者数十数人が犠牲になったと聞いた事が……


「副ギルド長、どれだけ大変な事か理解できたかな?」


 メイは頷く事しか出来なくなっていた。


「我々が今後しなければならない事は、中央がちょっかいを出してきた場合、なんとしてでもケンヤの実力を誤魔化すことじゃ。せめてBランク程度に思わせる! 中央が変に勘ぐり国が動くような事だけは避けねばならない」


 メイはギルド長の目を見て決意する。


「分かりました! なんとしてでも中央ギルドの目を誤魔化します」


 ギルド長はそんなメイを眺め


「この事は周りにも知られる訳にはいかん。我々だけで行動するんじゃ! 良いな」


 念を押した後、ギルド長はメイが恐怖を抱く様な笑顔を見せ


「さてどうやって中央の奴らだまくらかしてやろうかのう」



 メイはギルド長に何か恐ろしい物を感じていた。

































ギルド長……最後黒いですよ

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― 新着の感想 ―
[良い点] 一気にわくわくして来ました♪ 謎だらけのケンヤをなぜあそこまで中央から隠そうとするのか、楽しみです
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