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平凡な戦士職の成り上がり  作者: 司純


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新たな出会い

また日付変わってからの投稿になってしまいました……

今回もかなり短めなお話しになっております。


毎日1話を目指して書いていると、忙しい時はどうしても短くなってしまいます。


短いお話しでも毎日投稿するのが良いのか、時間かけてそれなりの長さになるようにすれば良いのか……


ご意見頂ければ幸いですm(_ _)m

 バサン捕獲成功でのんびり丘を降り、ピサロに向かうケンヤとシル。


「流石に見習いの仕事ってだけあって楽勝だっな!」


 俺が言うと


「ケンヤ毎回楽勝だよ?」


 そ、そうかしら……


「けど、これで初依頼は達成だな! 冒険者らしい仕事してしまった」


 感動である。


 俺が感動に浸っていると、シルが目を細めて遠くをみてる。


「ケンヤあれ!」


 シルが指差す方をみると……


 男女2人組(パーティかな?)がスライム10数匹に囲まれていた。


(……フラグ回収)


 中学生ぐらい? に見える。


 男の子の方は戦士系の職業、女の子の方は魔術師だ。


 男の子が剣でスライムを弾き、スライムの動きが止まった所を、女の子が魔法で仕留めていた。


(なかなか良いコンピだな! ただスライムの数が多い)


「シル、手伝った方が良いと思うか?」


「そだね〜聞いてみたら?」


 俺も軽いけどシルも中々だ。



 近づいて「おーい」と声をかける。


「手伝おうかあ?」


 男の子が「えっ!」と俺を見て


「お、お願いします!!」


 了解だ! すぐさまダッシュ! 流石にデコピンはマズイと思い、腰からロングソードを抜く。


 ロングソードの一振りで数匹のスライムが「パーン」と弾け魔石に変わる。


 もう一振りでほとんどのスライムはいなくなった。


 男の子と女の子はあんぐり口を開けて唖然としている。


「怪我とかしていない?」


 俺が聞くと2人は我に返り


「あっ、ありがとうございます! 助かりました」


(ウンウン、ちゃんとお礼を言える子はエライ)


「俺トオルっていいます。こっちは双子の妹でサラです。見習いの冒険者してます」


 2人とも栗色の髪に栗色の瞳、若干トオルの方が背が高い。


 ツンツンの短髪にケンヤと同じ様なレザーアーマー(但しケンヤの装備より格段に安っぽい)、右手にはケンヤが持つロングソードより短いショートソードを持ち、左手に小さ目のバックラーを装備している。


 妹のサラの髪型はいわゆるおカッパで、首の辺りで綺麗に切り揃えられており、前髪は眉の辺りでパッツン、魔道士がよく着る様なローブ姿で、手には先に小さな宝玉が付いた杖を持っていた。


「あたしシルウェステル! シルって呼んでいいよ! ビシっ」


 俺より先に自己紹介しやがった! まあ、あの変な名乗りしなかっただけでも……


「俺はケンヤ、冒険者としては俺も新人だよ」


 すると2人は顔を見合せ


「やっぱり貴方が今ギルドで話題の新人ケンヤさん!!」


 そ、そんな話題なの? 目で訴えるケンヤ……


「そりゃ噂ではスライムをデコピンで倒したとか、冒険者登録初日に北の森でゴブリンやオークを一刀両断とか、色々ですよ!」


 確かに色々やらかしてる……けどオークは初日に倒してません!


 するとサラも


「極めつけはその精霊さんですね! 私精霊っておとぎ話の中だけの存在かと思ってました」


 ……俺も思ってました。


「ケンヤさんって普通の戦士って聞いたんですがホントですか?」


 するとシルが


「そだよ! ふっつうにめちゃくちゃ戦士! ってか戦士の中の戦士?」


 シルやめなさい……


「うおーっ! 戦士の中の戦士っすか!」


 それどっかで聞いた事のあるやつだからやめようね……


 恥ずかしくなってきたし……話題変えよう。


「んで、あんなにスライムに囲まれる前に、なんで逃げなかったんだ?」


 トオルが話す。


「イキナリあの数に囲まれたんです」


 多分これのせいですと、首を落とし足を縛ったバサンを、3匹ほど背中に背負っていた。


 サラも少し青い顔をして


「私達バサンの丘にこれまで3回程捕獲に行ってるんですが、こんな事初めてで……もしケンヤさん達が来てくれていなかったと思うと……」


 なるほど、まだ経験も少なくて魔物に囲まれるかも? とは思わなかったんだな。


 バサンなら簡単に捕獲出来るから、2人だけで丘に行ってバサンは捕獲(死体だけど)出来たが帰りに襲われた訳だ。


 ゲームでも画面いっぱいにスライム現れることもあったし、そりゃ囲まれる事もあるよねえ。


「多分血の匂いに誘われて来たんだろな、血抜きしていても匂いはするだろし」


 それらしい事を言ってみる。


 ホントかどうかは……知らん。


「やっぱりそうですか……俺達だけで丘に行くのはまだ早かったようです……もう少しレベル上げないと」


 だね〜、レベル上げ頑張ってねん! って思ってたら


「ケンヤが鍛えてあげたら?」


 こ、コラ! シルさん、何言ってらっしゃるの?


「だって〜だって〜! ケンヤが鍛えてるトコみたい!!」


 こ、この子達を強くしたいんじゃないんだ……


 するとトオルとサラは、期待に胸を膨らませて俺を見ている。


 や、やめてくれ〜、そんな希望に満ちた純粋な目で俺を見るな! 汚れきったオジサンにはオジサンには……


「2人共後ひと押しだよ!」


 シル……そんなに見たいか……


 ズサッ!


 2人共土下座してるよ……そしてシルが悪い顔をしているよ〜


 この世界にも土下座文化があったとは……


 びっくりぽんです。


 土下座した2人が上目遣いで俺をみる。


 みる……


 見る…………


 観る………………



「分かった! 分かりました!! しばらく面倒見ます!」


 2人がぱっと顔を顔をあげ


「「よろしくお願いします!!」」


 ……


「よろしく……」


 するとシルが


「じゃあ、あんた達今日からケンヤの弟子ね! てことは、あたしの方がセンパイだから、あたしの事はシル姉さんと呼びなさい!」


 お前いつから俺の弟子になった!


 トオルとサラは真面目な顔で


「「シル姉さんよろしくお願いします」」


 …………素直すぎる。


「シル……本気にしてんじゃねえか! 悪ノリし過ぎ!!」


 シルがお腹を抱えて笑っている。


 最初戸惑ってた2人とも釣られて笑いだす。


 それを見ていた俺は苦笑しながら


「とりあえず街に帰るぞ!」


「「「はーい」」」



 最初このゲームに似た世界、1人気ままに楽しむつもりが、シルが仲間になりそしてまた今日2人弟子? が増えた。


(ゲームでも人付き合い苦手で、ずっと単独だったんだが……)



 面映ゆい気分でビザロに帰るケンヤだった。




































シルがボケてケンヤが突っ込む


このノリがトオルとサラが加わり、どう変わるか作者も楽しみです笑

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― 新着の感想 ―
[良い点] 少しずつでも更新する人も長いスパンあけて長文あげる人もいますし、自分のライフスタイルにあわせて無理なくできるところを御自身できめればいいと思いますよ。 [一言] この双子はなんかドラクエ5…
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