表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
平凡な戦士職の成り上がり  作者: 司純


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/117

初めての依頼

日付変わる前に投稿したかったんですが……


ブクマして下さった方々ありがとうございますm(_ _)m


 冒険者ギルドの一角


 貼られている依頼書をあれこれ物色する2人?


 ケンヤとシル


 昨日酷い二日酔いで1日ダウン……ベッドで横になっててふと気づく。


 冒険者らしく、依頼を受ける事を1度もしていない!


 頭痛で朦朧とする意識の中、明日は依頼達成目指そうと、誓っていたのだ。




「なあシル、いいのあったか?」


 依頼書を眺めながらシルに聞く。


「わっかんなーい! ビシ」


 ……そりゃ依頼書の事を精霊に聞くのは間違いだ。


「なあ、この鉱物資源採取の護衛ってのはどうだ?」


 聞くのは間違いだか一応訪ねてみる。


「人付き合いがメンドーとか言ってるケンヤに、護衛なんてできる?」


 くっ! て、的確な指摘! 何も言えねえ……


「ずっと北の森だったからさあ、違う場所に行ってみたいんだよ!」


 ダンジョン内での採取って依頼もあるけど、この間のギルド長の反応をみると、しばらくは入らない方がよさげ……


「ん〜なら、この東の平原でバサンは?」


 おお! バサンって東の平原にいたのか! ゲームでは北の森にもいたけど、こっちに来てから全然見てないし


「いいねえ! どういう依頼だ?」


 依頼書を見ると



 バサン捕獲依頼


 期限 明後日まで


・東の平原に生息するバサンの捕獲

・出来れば生け捕り

・死体の場合は首を落とし、血抜き処理の事

・一体につき500G 死体は300G

※処理出来ていない場合は依頼対象外になります



「ちょっと安いけど、今金に困ってないしこれにするか!」


 依頼書を持って受付に行こうとした時声をかけられた。


「おうケンヤ! 生きってっか」


 一昨日知り合ったルークスだ。


 挨拶をすると、ルークスは俺が持つ依頼書を見て


「バサンかあ……噂の新人にしちゃあしょぼくねえか?」


 しょぼい言われた!


「実は冒険者になってまだ1度も依頼受けた事ないんですよ……北の森で魔石集めはしてたんですが」


 ルークスは「マジか!」と顔を引き攣らせ


「あべこべだな、普通は簡単依頼から始めるんだが……」


 ですよね……



「ねえねえ、あんたさあ! 宅のケンヤを、そこいらの冒険者と一緒にし……ムギュ」


 最後まで言わせて貰えないの分かっててやってるだろ?


 シルのほっぺを摘みながらルークスに尋ねる。


「ルークスさんは、バサンの生け捕りの仕方って知ってます?」


 ルークスさんは当然って顔で応える。


「当たり前だろ、見習いの頃散々捕まえたからな!」


 見習いの仕事なんだ。


「よし! 先輩が教えてやるよく聞け! 後ろから近づく、そして捕まえる以上!!」


 へっ? それだけ?


「あのなあ、バサンは特に攻撃力もなく、くちばしさえ気をつけとけば、なんの問題もない魔物だぞ? スライムの方が見習いにしたら厄介だ!」


 ほうほう!


「捕まえるだけなら、一般の人でも捕まえられるんだ。何故ギルドに依頼を出すのかと言うと、スライムは居るしたまにゴブリンも出る、分かるか?」


 この世界の人達にしたら、ゲームではザコキャラだったスライムやゴブリンも、危険な生き物なんだよな……


「後、平原に行くんだったら、多分見習冒険者達にも出会うと思う。お前もうDランクなんだろ? なんかあったら面倒見てやれよ!」


 あ……なんかフラグ立った。


「分かりました、ルークスさんありがとうございます!」


 お礼を言うと、ルークスは「おう!」手を上げて去っていった。


 ルークスさん面倒見のいい人だな、ありゃあモテるね!




 今の自分の状況を理解していないケンヤである……


 多分今のケンヤの一言をルークスが聞いたら


「イヤミか! イヤミなのか!」


 と涙ながらに訴えてくるであろう。




 それはさて置き、依頼書を持って受付に向かう。


 受付をしてくれたのは、以前ギルドで絡まれそうになった時、間に入ってくれた女性職員だ。


(助けてくれたのに名前聞いてなかったな)


「すみません、この依頼受けたいんですが」


 依頼書を渡すと女性職員は、その依頼書を確認する。


「ケンヤ様バサン捕獲ですね、では此方にサインをお願いします」


 そう言われサインをすると、なにやら後ろの席の職員と手続きをしているようだ。


 しばらくすると戻ってきて


「はい! 手続きは完了です。こちらの依頼は期限は明後日までになっております。期限を過ぎると違約金が発生いたしますので、お気をつけください。後ケンヤ様はバサンがどの辺にいるか、ご存知でしょうか?」


 平原ウロウロしてたら、向こうから襲ってくるんじゃないの?


 そう聞くと


「バサンはかなり臆病な魔物です。普通に平原を探しても、まず見つけることは出来ません。ですので平原をしばらく南東に歩くと、小高い丘が見えてきます。その丘がバサンのナワバリです。群れを作って外敵から身を守っているようですね」


 おお! 流石ギルド職員!


「なるほど、じゃあその丘を目指して行ってきます」


 そうだ! 以前助けてもらったお礼を言わないと!


「前に絡まれてた時に、助けてくれましたよね」


 女性職員はびっくりしてる。


「いや〜お礼言うのを忘れてまして、ありがとうございました。お名前聞いてもいいですか?」


 ……


「さ、サチといいます」


 サチさんかあ


「サチさん、バサンの事もありがとう! じゃ行ってきます」


 お礼を言って受付を後にするとシルが小声で


(このたらし)


 えっ! なんで? お礼言っただけじゃん。


 けど、メイさんといいサチさんといい、ここの職員は美人揃いだなあ。


「ケンヤ鼻の下のびてるよ」


 おっと、イカンイカン


「よしシル! 一路平原の丘目指すぞ!」


「おー! レッツラゴー!!」



 ケンヤ達がギルドを出た直後、パタンと椅子が倒れた音がした。




 ギルドを出て言われた通り、平原を南東1時間弱歩くと、小高い丘が見えてきた。



「ねえねえケンヤ〜、バサン捕まえるのあたしもやりたい!」


 バサンって確か体長1mぐらいあるぞ?


「べ、別にいいけど、お前捕まえられるのか?」


 シルは少し考え


「あたしが追っかけてケンヤが捕まえる! ドヤ」


 ふむ、シルにしては考えてる。


「オッケー! それで行こうか」


 丘を登り初めると直ぐに数匹のバサンを見つけた。


 ケンヤもリアルなバサンを見るのは初めてである。


(ニワトリだ! ただただニワトリだ!)


「ケンヤどうしたの?」


 俺が驚いてるのを見てシルが???ってなっている。


「い、イヤ俺が知ってるバサンと違うから」


 ゲームでは体長1メートル程のニワトリ型の魔物って設定だったのに……


 今、目の前にいるのはただのニワトリだった。


「ケンヤのいたトコのバサンと違うの?」


 いたトコまんまのニワトリです……


 何故? と考えてたら


「「「コケー!!!」」」


 さっきまでいたバサンは、散り散りに逃げて行ってしまった。


「もー! ケンヤが変なこと言うからみな逃げた!!」


「ゴメンゴメン」


 考えるのは後にしてちゃんと捕獲しなきゃ!


「じゃあ次見つけたら、シルが考えた作戦実行な!」


 俺が言うと、さっきまで怒ってたのに


「さ、作戦! あたしが考えた、あたしがバビューンでケンヤがガシッと作戦発動だね!」


 シルさん……チョロすぎる。


 またしばらく歩くと……、いた! 今度は慎重に!


(シル……こっそり後ろから回り込めるか? コッチに来る様追い立てくれ)


 シルに小声で言うと(ラジャ!)と、バサンの後ろに回り込んだ。


「バッビューンっ!!」


 シルが飛び出すとバサンは「コケーっ!!」と叫び俺に向かってくる。


 向かってきたバサンの首を掴み、そのままアイテムボックスに放り込んだ。


「……これ簡単」


 なんて呆気ない、確かに見習い仕事だわ……


「ケンヤ、ケンヤ、たっのしーっ! もっとやろもっとやろ!」


 シルさんご機嫌です。


 シルに促されるままバサンを捕獲し、頂上に着く頃には10数匹アイテムボックスに入ってた。


「シルそろそろ休憩しないか?」


 シルに言うと


「じゃあケンヤは休憩してて! あたし遊んでくる」


 元気だね〜


 俺は寝転び瞼を閉じる。


 暖かくて気持ちいい寝てしまいそうだ……


 何気に寝転んだまま首を横にしシルを見ると


「ロデオー!」


 とか言いながらバサンに乗っかっていた。


「クスッ」


 と笑いまた瞼を閉じる。





「マサヒコ〜もっとはやく!」


 名前付けたのか! ってマサヒコ? 日本人見たいな名前つけたな。


「ヨシオ! ちょっとあっちにいってて」


 バサンと何してんだ? マサヒコにヨシオ?


「トシヒコ、あんた鳴き声変だよ?」


 た、たのき〇トリオ!!


 お前昭和か!! 昭和生まれなのか?


 ギンギラギンにさり気ないのか!!!



 …………おっと俺もよく分からんツッコミしてまった!


 多分気の迷いだろう……



「シルそろそろ帰るぞ」


 俺がシルを呼ぶと


「あーい!」


 シルが俺の所に飛んでくる……ん?


 シルの後ろにバサンがズラリと並んでいる。


「じゃあ皆元気でね! また遊ぼうバイバーイ」


 シルが手を振ると、数十匹は居るであろバサンが一斉に羽を振っていた……


「ケンヤたっのしかったね〜また来ようね!」


 ……



 違約金払ってでもアイテムボックスに入っているバサンを逃がそうか迷うケンヤであった……


































今回特に内容の無いお話しになってしまいました。

最後の方のくだり、やりたかっただけです……


お目汚しすみませんm(_ _)m


さて次回、立ったフラグ回収するんでしょうか?笑


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ん…精霊がおっさんくさすぎてちょっとひくかも…。実はこいつも転生者のおっさんといわれたほうがしっくりくるぐらい。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ