サタンからルシファー
ブクマありがとうございますm(_ _)m
次回からようやくお話し進みそうですw
静まり返る室内。
サタンは手をゴシゴシと目に当て涙を拭き取る。
「ゴメンね……そしてケンヤもう一度言わせて! ありがとう」
照れからか頬を人差し指でポリポリかいているケンヤ。
するとシルが
「ねっ! とうちゃん、あたしのケンヤは凄いでしょ! エッヘン!」
い、いやシルさん……何時から俺はお前のものになった……そんでなんでお前がそんな偉そうなんだ?
「そうだな! シル! ケンヤは凄いな!」
や、やめろ!
お前ら親子で俺をイジるつもりか!!
ケンヤがタジタジになっていると、オノクリスが救いの手を差し伸べてくれた! 感謝!
「あの……ルシファー様、勇者アキラの事は理解……いえ……本当はアバターとか理解出来ない部分がありましたが……それは後でマモル様に教えて頂くとして……ルシファー様はどうやって堕天の呪いを解かれたのでしょうか?」
ルシファーはオノクリス達に向き直ると
「ああ、これはね、ラキリスが頑張ってくれたお陰なんだ!」
魔王ラキリスが!?
「ま、魔王ラキリスがそんな強力な解呪の魔法を使えたなんで初耳なのですが……」
驚く天使達にルシファーは首を横に振る。
「いや、そう言う事じゃないんだ。ラキリスはね、アキラに追いつく為に必死でレベル上げに励んでいたんだ。あっちの世界にもダンジョンがあってね、ダンジョン内には強力な魔物も多くてバグ達も入るのは躊躇していたみたいだね、そのお陰か魔物はダンジョンで進化を繰り返していたんだ」
静かにルシファーの話しを聞くオノクリス達。
「そのダンジョンでボロボロになりながらレベル上げを繰り返して居てね、最深部で彼はとんでもない魔物を見つけた! 彼はそれを神獣と名付け、何度も何度も挑み続けたんだ」
し、神獣!!
オノクリス達はマモルを振り返る。
「ああ、確かマモル王も今強力な神獣をテイムしてるんだったね! 正直、この世界にそんな神獣なんて存在が居るなんて、最初期から居る僕も知らなかったよ!」
ルシファー様も神獣の存在を知らなかった!?
驚くオノクリス達。
「まあ、考えてみれば魔物は君達人族より遥か昔からこの世界に存在していたからね! ダンジョン奥深く、誰も近寄れない所でそんな進化をしていてもおかしくない」
確かに! 魔物は数億年前には誕生していた。
魔素の存在に気付けたのも魔物のお陰だった!
「話しがズレたね、何度も挑み続けた結果……ラキリスはその神獣をテイムする事に成功した!」
ま、魔王がテイム!?
「あ、あの……ルシファー様、前魔王は魔導士でしたよね? もしかして召喚士だったのでしょうか?」
同じ魔族であるマリアは疑問に思うが
「マリアちゃん……だったかな。ラキリスは魔導士だよ、それは間違いない。けど彼はとあるスキルを所持していたんだ! 恐らく君とよく似た……ね」
ハッとするマリア!
「ま、まさか前の魔王様が魅了眼を持っていたなんて!」
「少し違うかな、彼のは魔眼。常に能力が放出して君の様に魔術具が必要な魅了眼とは違って、魔眼はコントロールが出来るんだ! 魅了眼の上位互換って感じかな」
そんなスキルがあったなんて……
今の魔族誰もその様なスキルは所持していない……
「因みにだけど、あっちの世界にはラキリスの魔眼は子孫の何人かには受け継がれているよ!」
前の魔王様のスキルを受け継ぐ者達!
以前の魔王様の遺伝子はちゃんと受け継がれている。
出会った事もない魔王ではあるが、胸が熱くなるマリア。
「まったく……その能力をアキラに使っていればもっと早くアキラと結ばれていたのに……不器用……けどそんなスキルでアキラを落としたとしたら僕はラキリスを許せないかも…………ブチブチブチブチブチブチ」
何やらブチブチ言い出すルシファー……
皆ルシファーをポカーンと眺める……
…………何言ってんだこいつ
空気をさっしたのか「ゴホン」と咳払いをし
「そ、そうやって何体もの神獣をテイムして行った。その神獣達の中に呪いやその解呪に特化した子が居てね! ラキリスが命じて僕の堕天の解呪を試してみたんだ。結果はご覧の通り、見事解呪には成功したんだけどね……その神獣は力を使い果たしたのか崩れ去ってしまってね……可哀想な事をしたよ……」
闇龍やマモル達は同じ様な経験をしている。
皆その話には納得できた。
「なるほど、色々納得出来たよ。んでこれからだが……どうするんだ?」
ケンヤがルシファーに尋ねると
「うん、当初の予定通り熾天使達を説得しようと思う。中々難しいかもだけど、もし説得出来れば一番平和的に解決出来るからね! 粘り強く説得していくさっ! マモル王、確かラファエルは呼び出せるんだよね? とりあえず彼から説得しない?」
ラファエル……サタンの話しの中では熾天使の中でもかなり厄介なヤツだと思うが……
皆同じ思いなのか乗り気では無い。
そんな皆にルシファーは
「皆の言いたい事は分かる。けどね、彼を説得出来れば他の熾天使も話しを聞いてくれると思うんだ! 逆に他の熾天使を説得出来ても彼を説得出来なければ……彼、ラファエルは必ず妨害して来ると思う……」
ああ……確かに……そう言う厄介なヤツっているよね〜
「なるほど、なら何時呼び出す?」
ケンヤの問にルシファーは少し考え
「色々準備も必要だし……3日後、3日後にラファエルを呼び出す! ケンヤ達、君達も協力して欲しい」
3日後……嫌な予感しかしないケンヤであった……
ラキリスの努力に脱帽です。




