2話クラス分け
ルソレイユ学園開校二日目 講堂
「今日皆さんにここに集まってもらったのは、クラスわけです。」アリアが皆にそう言うと。
「クラスは、事前に決まって何んですか?」そんな声がちらほら聞こえてくる。
「クラスは、今日の試験によって決められます。」
「それが悪いとどうなるんですか?やっぱり退学ですか。」昨日のこともあってか誰一人として反論等をしてこない。
「いいえこれで退学になることはあり得ません。これはあくまで現時点での戦闘能力を測定してその戦闘能力にみあったクラスに振り分けるための試験なのですから。他に質問は?」アリアは周りを見渡し
「無いようなら試験を開始します。ので防具等を揃えて30分後にもう一度ここに集合して下さい。それでは解散」すると一斉に生徒たちは寮に戻っていった。この学園は全寮制だ。すると背後に凄まじい気配を感じて振り返る。
「順調そうだねアリア~」マアメルだった。すぐさまアリアはマアメルにかしずき。
「マアメル様!いかがなさいましたか。」マアメルは幼い姿だが幹部の中でもトップクラスの強さを誇る四天王であった。ちなみにアリアの強さは幹部で一番弱い影丸の足元にも及ばぬレベル。カガミは四天王ではなく統括者幹部の中で最強。
「いやねな~んか暇だな~って思って~主様の様子を~みに来たの~」
「作用でございますか。ちょうど今から学園のクラス分け試験を開始するところでございます。」
「分かった~じゃあ私が~ゲートを~開けてあげる」そう言うとマアメルは手をかざした。突然黒い穴が出現した。
「ありがとうございます。」
「気にしないでじゃあ先にいくね~」そう言ってマアメルはゲートに入って行った。
(やっぱりマアメル様と一緒にいると疲れてしまいます。)しばらくして生徒達が戻ってきた。
「それでは今からこのゲートを潜ってください。」生徒たちは言われるがままにゲートをくぐった。そしてゲートの外はルソレイユ学園の地下闘技場だった。そして闘技場の観戦席の最上段の玉座に座って膝の上のマアメルの頭を撫でているのは学園長のシラガミ.ヤマトその人だった。
「そんなに恐縮しなくて大丈夫だぞ。俺はむやみやたらに殺しをしたりしない。」その言葉に生徒たちは安堵していた。
そして、めがね少女が尋ねる。「試験というのは?」するとアリアが答える。
「簡単に説明すると、今から一人一人にF~Aクラスのモンスターを討伐してもらう。そしてその討伐できたモンスターの強さが君たちにクラスというわけだ。それと安心しろここでは、死んでもすぐに蘇生される仕組みだ。わかったかな?」
「「「「「「「「はい」」」」」」」」
そこから、クラス分けの試験は開始された、そして今はBクラスの試験中残っているのは2000人中の200人予想よりも遥かに多い。そして今決まっているクラスの人数が。
Fクラス400Eクラス600人Dクラス800人となっている。ちなみにモンスターは、Fから順にゴブリン コボルト オークだ。そして現在進行中のBクラスはオーガとなっている。
「ね~主様なんか強そうなのが二人いるよ~」
「わかるのか?流石はマアメルだな」俺は、マアメルの頭を撫でる。実際に魔力がアリアを上回っているものが5人いる。そのなかでも二人が圧倒的な力を有していたのだ。
「ありがとう~主様~」甘えた声でマアメルは、言う。可愛い可愛すぎる。するとマアメルが俺の服の袖を引いて。
「ねえねえ主様~私の出番ある~?」
「マアメルとじゃあ実力差がありすぎて勝負にならないから我慢してくれ。」するとマアメルの耳が垂れ下がり。
「駄目~?」涙目で上目遣いをしてくる。
「仕方ないなちゃんと手加減しろよ。」俺も甘い。
「やった~ありがと~」俺に抱きつくマアメル。こんなの犯罪級だ。こんなことをしているうちにBクラスの試験が終わっていた。(残ったのは60人やはり多いな。まあ次でほとんど落ちるだろ。次はあいつらだ。)
「それでは、皆さんの体力と魔力を回復します。」アリアが生徒を回復した。
「次は強いですよ。」すると生徒の前に魔法が現れる。そこに現れたのは。
背丈が人間ほどで服を着たゴブリンだった。
「ゴブリンキング?」眼鏡の少女が呟いた。
「この子達はゴブリンロード特別な進化方法のゴブリンの最強種 並のモンスターじゃあ歯が立たない強さです。それでは始め」アリアが説明すると戦闘が開始された。結果は勝てた者が7名いた。予想していた5名の他に2名が考え抜かれた戦術で勝利した。(この2名は影丸に似ているな。)
「素晴らしい、まさかゴブリンロードに勝利するとは。」すると後ろから合格者の1名が
「当たり前だ俺は上代省吾この世界に来て膨大な力を得た。この俺がこんな所で負けはしないいずれはお前さえも超える。」そう宣戦布告してきた。(まだこんな奴がいたのか。まあ。まだ勝てないと思っているだけましか。それにこの世界に来てかこいつも転生者か。)
「俺を超えるか良かろうそれじゃあ最後の試験だ先ずはこれからこ7人以外の全員でこのマアメルにかかれそしてマアメルが13人を選ぶその13人もAクラスだ。安心しろマアメルは、強いお前らじゃあ一矢報いることすら叶わんだろうからなあくまで戦いかたや技術などで選考させる。そして7人はこっちだ。」俺は7人を呼んだ。
「俺達は何を?」省吾が聞いてくる。それに賛同するようにこちらを見てくる他の6名。
「今から君たちにはある人物と戦ってもらう。」
「誰だ?」
「こいつだよ、来い影丸。」
「御意。」俺が呼ぶと影丸は突然目の前に現れた。
「お前ならもう何をするか、わかっているな影丸」
「もちろんでございます。ヤマト様」
「流石はカガミの直属の部下だ。それじゃあこの影丸と最初に戦いたいやつは?」
「俺が行く。軽く捻ってやるよ。この能力を使ってな。」
「それじゃあ始め。」試合が始まった瞬間省吾はスキルを使用した。
「[神降ろし]!!」すると省吾の体から神々しいオーラが漂ってくる。(これはなかなか一時的ではあるが影丸とほぼ同等の力があるぞ。これだけの力なら倒すことは理論上は可能だろう。だが)影丸の姿はすでに見えない。
「この力を見て恐れをなして逃げたか所詮はこの程度ということか。」
「何を言っている?後ろだ。」影丸は[影潜り]を使い省吾の背後をとっていた。
「糞が‼」後ろに拳を振り抜く省吾だがそれよりも数段先に影丸が省吾に攻撃し終えてた。
「まさかここまでの実力差か。」省吾はそのまま崩れ落ち倒れた。
「じゃあ次はいきましょう。」影丸が笑顔で言った。
続く