表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

薬物混入カレー

美味しそうな匂いで目が覚めて、キッチンに向かうと入間がカレーを作っていた。



入間「もう起きてきたんですか?いいですよ、もっと寝てても。あともう少し掛かるので。」


天野「いや、起きとくよ」


入間「じゃあ急いで仕上げますね。」


ぎこちない空気に負けて、ソファに腰を落とした。


そして、特に何も会話がないまま時計は6時を回り、入間がカレーを運んできた。


天野「ごめん、手伝えばよかったな。」



入間「別にいいですよ。どうぞ食べてください。」


天野「次からは手伝うよ。じゃあ、いただきます。」


入間「いただきます。」


湯気がホワホワとスパイスの匂いを俺の鼻の中に運んでくる。


天野「うん、美味しい。でも苦くね?」


入間「…あー、たぶん焦げてしまったんだと思います。すみません。」


天野「まあいいか。」


カレーの辛さで、喉がヒリヒリしてきた。


本格的だなぁ。




天野さんがスプーンを口に運ぶ。


緊張の一瞬だ。


天野さんがすこし固まる。


胸がざわざわする。大丈夫かな?


「うん、美味しい。でも苦くね?」


なんだ、そんなことか。


「…あー、たぶん焦げてしまったんだと思います。すみません。」


よかった。天野さんって結構鈍感な人だ。




…彼岸花の球根10個刻んで入れて、コンプロット社の通称「幻覚薬」を入れておいたんだけど。あれ。それだけだったっけ、もっとなんか入れたはずだけど忘れちゃった。


まあ死にはしないでしょ。



ドタン


そんなことを思ってたら天野さん倒れちゃった。やば。


か弱いか弱い私に寝室まで運ばせるとか。天野さんって罪な男ねー。


あー、どうやって言い訳しよう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ