僕、、捕まっちゃいました
情報の魔女様に家を占拠されてから、僕は農民から盗賊に昇格(ほんとは降格)することができました。
仕事というものは意外と面白いもんでね、最初はいやいやながらにやっていた”すり”も今は少しだけ楽しいです。スリルとかあってね。
あっ、ちなみにカツアゲとかは全然ですね。ここら辺の山道に来る人はだいたい僕より柄の悪い連中でしてね。というのもこの道に来る人の多くは近くのダンジョンを目指してくる冒険者ばっかりなんですよ。カツアゲなんてしようとした日には僕の方がコテンパンにされますよ。
・・・と、、”すり”をくり返していた所、捕まってしまいました。足はつかないようにしてたんですけども、どうやら追跡の魔女?とかいう王都の使いの魔女様がたまたまここらに通りかかったとかで気づいたら、、、って感じです。
てっきり3年はムショ暮らしかと高を括っていたのですが、、、なぜか解放されました。
情報の魔女様がいるとはいえ、、他に行く当てもないので結局元居た家に帰ることにしました。
「お邪魔、、しまぁす。・・・って何で僕がもともとの家の主なのにそう言ってんだ・・・」
しかし、家には本当何もいませんでした。無論、魔女様もです。
色々と家の中を見てまわったのですが、、、まあもともとほとんど何も置いていない家なので、すぐに目立つ位置にある紙切れを見つけました。紙には————
”王都で待っている、、、と、、、”
意味がよく分かりませんでしたが、僕は紳士なので王都に行くことを決意したのです。




