お嬢様、恋の予感です。
毎日投稿すると言っておきながら約束を守れず誠に申し訳ございませんでした。
「さあ行くわよ!」
いつになくそわそわとしている金髪になったお嬢様の後についていく。そういえばしっかり外に出るのも久々だな。そう思えばなんだか楽しみになってきた。
「行きましょう」
・・・徒歩で。馬車を使うとお貴族様ということがばれてしまうため、まあそこまで距離もないし・・・ということだそう。
いやしかし外って楽しいなぁ。どうやら公爵邸は高台にあるようで、下り坂を降りていけばすぐに街についた。人の活気が肌で感じられる。
「いい街ですね」
みんな笑顔だ。
「でしょう?」
エリザはドヤっている。でもそのドヤりの中に嬉し気な笑顔が見え隠れするのだ。ツンデレお嬢様・・・。可愛い。
「どこから行きますか?」
「決まっているじゃない」
「ほう」
「アクセサリーを見に行くのよ」
「アクセサリーですか」
「さ、早く行きましょう!」
私の手を取って走りだす。その後ろ姿はまさしく6歳で少しホッとする。いつも無理に大人びている感じがするからなあ、エリザは。
「ここ、私が小さい時から行ってるところなのよ」
「そうなんですか。ということはきっと腕がいいんですね」
「それもあるのだけれど・・・」
エリザがチラリと私の後ろに立つセバスさんを見やる。
「まあ、すぐに分かるわ」
ふむ、気になるじゃないか。
「アリシアー、来たわよ!」
「まあまあ、お嬢様、お久ぶりです」
奥から出てきたのは上品そうなおばあさんだった。セバスさんとなんの関係があるのかとセバスさんを見ればなんと、ほんのりと頬が赤いではないか。
ほお・・・。
「エリザ様、私たちは宝石でも見てましょう」
「そうね」
「あら、でしたらご案内を・・・」
「いいえ、大丈夫よ。私、律と二人で見てたいの」
「そうですか、ではごゆっくりどうぞ」
頑張って、セバスさん。
**
「今頃二人は甘酸っぱい空気であんなことやこんなことをしているかしら」
「エリザ様はいったいどこでそんな知識を・・・」
「そ、そんなことはどうでもいいからアクセサリーを選びましょう」
「そうですね、エリザ様はこれとか似合いそうじゃないですか?」
「なにを言っているの?あなたと私のお揃いよ」
・・・え?
これからは多分、多分ですよ?多分ですけど毎日投稿を目指して頑張ります。どうかお付き合いくださいませ。