生徒会役員は個性が強い 7話目
「私としたことが、少し焦っていたみたいですね。リベンジャーズとは、決して復讐という意味ではないのよっ」
「ふぅーん、それなら、どんな意味になるんですかー?」
「リベンジャーズ、それはすなわち、生徒たちにとって利便性が高い、という想いを込めたのよ。でも、漢字だと重いイメージになっちゃうから、カタカナにして親しみやすくしたの」
「……まっ、ギリギリ合格ラインでいいですよー」
まさか、奈乃ちゃんが賛成するだなんて。
でもこれは嬉しい誤算よ。
だって、あとひとりが賛成してくれれば、この名前に決まるのだから。
「さすがボクの愛する会長だよ。そんな意味が隠されていたなんて、知らなかった、よ。もちろん、ボクは会長が考えた名前に賛成、だよ」
「あ、ありがと、葵ちゃん」
うぅ……。罪悪感が私の心を蝕んでいくよ。あとから理由を考えただなんて、口が裂けても言えないし、額から冷や汗が全然止まらないよ……。
だけど、これで最低ラインの二人は確保できたから、ひとまず安心ね。これで残りは早紀先輩だけ、かな。あれ? 誰か忘れてる気がするけど、きっと気のせいだよね。
「えっとー、その理由ならサキも賛成だよー。でもー、どうせなら『ガリベンジャーズ』とかして、進学校らしくしようよー」
「早紀先輩……。その名前はダサすぎます……」
「ふぇーん、サキ的にはオススメなのにー」
これで三人だから過半数は超えて──って、やっぱりひとり足りないよ。生徒会役員は私を含めて五人なのに。早紀先輩、葵ちゃん、奈乃ちゃん、それに私で四人しかここにいない。
うーん、あとひとりは誰だったかなぁ。
「西園寺会長、僕は断固反対ですっ!」
「あっ、管君か。そっか、管君だったのね、これでスッキリしたよ」
「あ、あの、状況が飲み込めないんですけど……」
「大した話じゃないんだけどね、生徒会役員の五人目が誰だったかなーって。高校浪人の管君をすっかり忘れてたんだよっ」
「あれだけイジられても、忘れられる僕の存在感っていったい……」
今度は魂が抜けていきましたね。
仕方ありません、ほんの少しだけ心が痛むので、フォローしてあげるかな。
べ、別に管君がどうとかじゃないの。ただ、本当に罪悪感を感じただけ、なんだから……。
「管君、冗談だからねっ。もぅ、本気にしないでよっ」
「そう言われましてもー、どうせ僕はイジられるだけの存在ですしー」
うわ……。面倒臭い人ね……。
でも、私はクイーン・オブ・ツンデレよ。どんな相手だろうと陥落させてみせるもん。
って、陥落とかこれじゃまるで──。
ち、違うんだから、別に管君を落としたいとか、そういうわけじゃ……。
うぅ、急に恥ずかしくなってきちゃったじゃない。
だいたい、私は管君のことなんて──た、確かにイケメンだけど、さすがに留年してる人とは……。って、どうして付き合うとか考えちゃうのよっ、私のばかっ。
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