ほしをゆくふね、ほしからきたひと
『星をゆく船、星からきた人』 -星詠みきつねの夢語り-
天の梯子を登り
あるいは光の柱へと跨がって
星の世界に脚を掛ける
わたしたちは星の船に乗り
果てのない星海を渡る
光溢れる輝きの海を
暗黒の星なき谷を
新たな大地へと至る夢を
眠りの中で過ごし生きる人々と共に
わたしたちは星を渡りゆく
人の世界
わたしたちの世界
夢見る機械
幻想の人々
手を携えつつ進む
孤独ならざる道のり
星の船はゆく
円環の繰り返される日々を
螺旋の旅へと変えるために
星の船はゆく
故郷から新しき世界へと
古里から新たな故郷を目指し
新たな世界を育むために
わたしたちは種
新しい故郷へ向かう生命
新たな大地へと芽吹き
そして世界へと根付く
そこで広がり
生きてゆく
新たに芽吹いた新しい世界で
そこで出会った生命たちと共に
いつか……
古里を想うこともあるだろう
過去を思い出し
人は故郷を想い
望郷の念に駆られて
古里への道を帰る
人の想いは還る
古里の星で
古き兄弟、親子
同じ血を感じるものと出逢う
新たに起こる出来事の末に
人の想いは混じりあう
そのいのちのたねも……
ひろがりゆくいのち……
それもまた新しき円環の内へ
その想いは還ってゆく
そして新たな想いが孵るのだ
人の世界へと
きっと
世界は終わらない
広がり続けてゆくのだ
それを願いつつ
星を想おう
星と人の世界を
ひろがりゆくゆめ
円環と螺旋の世界を
先に書き上げたい詩が幾つか書きかけてあるのですが、
こちらが先に出来たので投稿いたします。
作ろうとしてもなかなか出来上がらないものもありますね(苦笑)
そうかと思えば、筆が乗るというかまとまりやすいものもあるようです(^ω^)
不思議なものです。
それもまた文章の面白さのひとつですね(*^^*)