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坊主を拾ったのは唯の気まぐれじゃった、ボロボロな姿が昔の俺と重なっとったのかもしれん。

それに綺麗じゃった。

所々汚れしもちょったが、腰辺り迄ある深紅の髪も。振り返った時真っ先に入ってきたバラ色の瞳も。

家出かと聞くと家がないらしい、孤児かの…?

家に来ないかと聞いてみれば心を読んでいるのかと言われたんじゃが…、声にでちょったぞ…。

礼儀正しいんじゃなじゃが俺が連れ帰りたくなってしもうた。

屁理屈じゃが名乗れば問題なかろう。俵担ぎにして家に連れ帰ろうとしたら、急に重さが増した。寝てしもうたか。

流石の俺でもずっと俵担ぎにしちょるのは辛い、途中から横抱きにして家に連れ帰った。

緑蓮は坊主を見るなり慌てて客人用の布団を引っ張り出してきよった、そげ慌てんでもいいとに。

幸い体格はそげんかわらんき、着替えの心配はなかった。何時までも濡れた服を着よったら風邪ひいてしまうしの。

坊主の面倒は緑蓮が見てくれるっちゅうき俺は風呂入ってきた、風呂から上がっても坊主は目を覚ましとらん。

おれはやることもなかったき甕持って井戸に水くみに言った。帰って来て戸を叩いたら出てきたのは坊主で、俺の惚れ込んだ瞳を輝かせ俺の顔を覗き込んじょる。正直言ってこの時完璧に惚れた。

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