プロローグ
中央軍部報告書
デリア暦1△✕年、リーゼル女王の命でベルウワール地区に立てこもるテロ組織を討伐するためシュタイン将軍の指揮にて出陣。一名の死人も軽傷者も出さず帰還。将軍を含め数人の当時の幹部の証言によると、ベルウワール西部の王国との境町の関所に立ちつくしていた少年を除き、生存者は0名だった。少年はシュタイン将軍の援助にて士官学校を卒業し軍に所属している。その後・・・
役人は、わけあって毎日書庫に出入りしていた。昔の担当者が割とわかりやすく記録を残してくれているため、思ったより作業はつらくないが何せ量が多すぎる。目を通すだけで半年はかかりそうだ。彼は上司の気まぐれのせいで10年間働き詰めになり、そのおかげで婚期を逃し生涯独身となるが、その気まぐれのおかげで王国史に名を刻むことになる。誰もが彼の名前を一度は口にする事だろう。
英雄は現れる
危機があればあるだけ
なぜ?どうして?
それは、私たちの心の中に英雄がいるから
英雄は現れる
戦いがあればあるだけ
なぜ?どうして?
それは、私たちの心の中に英雄がいるから
デリア英雄記上巻2ページより
ダラダラ頑張っております。
見るからに面白きなさそうな始まり方(笑)
ありがとうございました!