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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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1話

菜々は髪の毛を弄るのを止めると、鞄から新聞の切り抜きを取り出してむつに渡した。


「あぁ、あんたん所のやつね」


むつは切り抜きを見て。先週ニュースでもやっていた事件を思い出していた。菜々が勤めているのは、ミッション系の中高大とある巨大な学園だった。その学園内の教会でシスターが死んでいるのが発見された。他殺とも自殺とも判断しかねているとニュースでは言っていた。


「そ。結局、警察は役立たず…って、ごめん。むつのお兄ちゃん警察だったね」


むつは首を横に振った。


「で、これが?」


「そう、これが相談内容なの。学園長からの依頼でもあるんだけどね」


「パパさんからってなると断れないね」


むつがそう言うと菜々は、ほっとしたような顔をした。もしかしたら、断られるのではと思っていたのかもしれない。


「じゃあ詳しく話して欲しな。その前にコーヒーおかわりいる?」


「気分的には紅茶か…アルコールの入った麦のジュースが良いかな」


「なら、紅茶ね。麦のジュースは話が終わってから行こうか」


くすくすと笑いながら、むつはコーヒーカップを持つと席を立った。



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