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3話
そっとドアを開けると、緊張した面持ちの女子生徒が立っていた。リボンの色からして、むつと同じ3年生ではない事は分かった。
「はい?どちら様?」
むつが優しく声をかけると女子生徒は、ほんのりと頬を赤くしてむつを見た。
「あっ、あの…」
ノックをして、むつに出てきて貰ったは良いものの余程、言いにくい事なのか、もじもじとしている。むつは、そんな様子を見守っていた。10歳も年下の子ともなれば、そんなはっきりしない所があっても特段苛つく事はない。むしろ、緊張させて悪いかなとか可愛らしいなとさえ思えていた。
「どうかしましたか?言いにくい事かな?わたしの学園生活に何か問題でもありましたか?」
むつは、慣れない学園生活で下級生の子からしても何か目に余る事でも、しでかしたかなと思っていた。
「それでしたら遠慮なく言って頂けたら、気を付けますので…おっしゃって頂けますか?」
やけに低姿勢なむつに恐縮したのか、女子生徒はぶんぶんと首を横に振った。
「…違いましたか?でしたら、どういったご用件でしょうか」
「あのっ、あの」
女子生徒は意を決したのか、女子生徒はしっかりと顔を上げてむつを見た。




