表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
72/718

3話

疲れた様子のむつが菜々と紅茶を飲みながら、のんびりと菓子をつまんでいると遠慮がちにノックされた。菓子を口に入れていたむつは、固まったまま菜々を見ている。菜々も同じように、動けないで居る。だが、むつがぽりぽりと菓子を噛んでいるのに気付くとすぐに、立ち上がった。


「バレたらヤバい」


菜々はカップを勉強机に置くと、椅子にかけてあったカーディガンを取るとベッドの上の菓子を隠した。


またノックの音がした。今度は、先程よりもしっかりと音が聞こえた。


「出るべき?」


「そうね…誰か分からないけど。友達?」


「友達なんか出来ないってば」


むつと菜々が小声で話していると、再びノックの音が聞こえていた。むつはカップを置いて、指をぺろっと舐めると面倒くさそうにドアに向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ