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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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11話

冬四朗にエスコートされるようにして、病院の駐車場まで戻り大人しく車に乗ったむつは、来た時よりもすっきりしたような、それでいて頑固そうな横顔をしていた。冬四朗は運転をしながら、そんなむつをちらちらと、見ていた。後部座席の西原は、つとめて気にしないようにただ、外を見ているようだった。


家まで、それも冬四朗と西原にちゃんと玄関の前まで送られ、むつは部屋に入った。冬四朗と西原は、中から鍵がかかる音を聞いてからドアの前から立ち去った。


「むつ、何かあったんですか?」


「さぁ…分からないな。そのうち、気が向いたら言うだろ」


むつの様子を心配していた2人だったが、しっかり身体を休めて疲れを取れば、またいつも通りになるだろうと思っていた。むつもしきりに様子を気にしている2人に気付いてはいたが、むやみに明るく接しようとは思えなかった。


部屋で1人きりになったむつは、服を脱ぎ捨てブラジャーも外してパンツだけになると寝室に入り、頭まで布団をかぶった。そして、何やら考え事をしているようだったが、ふんっと鼻で笑うと目を閉じた。


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