表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
713/718

11話

むつが少年と男を追うようにして、道路に出た。人通りが少ないとは言えど、大きな通りで交通量はある。それなのに、左右の確認もせずにガードレールを飛び越えたむつを冬四朗が慌てて追った。冬四朗は腕を伸ばしてむつの手を取ると、勢いよく引っ張りながら後ろに倒れた。


がつんっと鈍い音とむつの目の前を車が通り過ぎるのは、同時くらいだった。


「宮前さん‼大丈夫ですか?」


ガードレールを乗り越えてきた西原が、冬四朗の顔を覗きこんだ。むつは再び、少年と男を追って行こうとしたが、その前に冬四朗がしっかりと腰に手を回していたので、立ち上がれなかった。冬四朗の手を引き剥がそうとしていたむつだったが、出来ないと分かると諦めたのか大人しくなった。だが、視線はずっと少年と男の方に向いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ