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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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11話

「十分、助けて貰ったよ。ありがと…本当はさ、まだ玲子の事情聴取とか終わってないし、関係者以外は立ち入り禁止なんだけどね。どうしても顔を見たくてさ」


むつがにんまりと笑い、後ろに立っている西原の方を指差した。玲子は、きょとんとした顔でむつと西原を見比べた。玲子と目があった西原は、口の前で人差し指を立てて、声に出さずに内緒にと言った。


「そんな…ありがとうございます」


「うん。ちょっとさ…警察から色々聞かれる事もあるだろうけど、ここに居る西原が担当すると思うし、気楽に構えといて。けど、あたしの事は内密にね」


「あ、はい…あの、それで…結局はどうなったんですか?」


「うーん…説明は難しいかな?けど、片はついたよ。ダリィはまだ学園に居るよ。こっそりとね…きっとずっとあぁして沢山の生徒を見守っていくんじゃないかな…色々な想いと一緒に」


「そうですか…あの、それよりむつ先輩」


「待った。先輩じゃないから、せめて…ちゃんかさん付けにして。苗字はNG」


きっぱりとむつが言うと、玲子は少しだけ寂しそうに笑った。



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