表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
676/718

10話

むつは、つまらなさそうに言うと少年が座っているベンチの背もたれに、尻を乗せるようにして座った。ここから、ゆっくりと男があれをどう片付けるのかを、眺めていようと決めたのだ。


男は向かってくる黒い霧を器用に避けつつ、歩いていくと行くと不意に足を止めた。ちょうど、むつと少年が居る場所と西原たちが居る場所の中間あたりだ。


膝を柔らかく曲げ、男は素早く刀を抜いた。抜く動きも早く、刀身が見えない程だった。


前後左右から、黒い霧が迫ってきても男には慌てる様子もなく確実に仕留めていっている。


「彼は…何?君もだけど」


「さぁ?何でしょうね…」


男の軽い身のこなしを見ながら、むつが何気なく独り言のように言うと、少年は少しだけ寂しげに言った。教える気がないのか、本人にも分からないのか、判断しかねるような言い方だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ