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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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10話

咄嗟に転がるように避けたむつだったが、そこから体制を整える事が出来なかった。男が迫ってきていた事に気付き、攻撃を受け止める為に顔の前に出した左腕に、強烈な蹴りをくらった。ぐらっと後ろに傾き、再びくらった蹴りが頬にあたり、ベンチにぶつかるようにして倒れた。


頭を強く打ち、すぐには起きる事が出来そうにない。右手から、ぽろっと刀も落ちた。


仰向けに倒れ、目を開ける事もないむつを男がじっと見つめていた。むつの白い首に、男が持っている日本刀の刃を押し当てた。


ぷつりと赤い点が出来、みるみる盛り上がっていく。そして、横に流れた。軽く押し付けるとさらに、赤い点が大きくなった。


男は無言のまま、むつの首に刃を突き立てようと、一度引いてから垂直に持ち直した。

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