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2話
「よお、みや…って、うわー何だよ。朝から愛妻弁当?お前、愛されてんなぁ良いなぁ」
にやにやしながらソファーに座った山上は、弁当をぱくついている冬四郎をからかっていた。
「おはようございます。羨ましいですか?」
「お前も西原も腹立つな」
「西原君もですか?」
山上は話すかどうかを少し迷ったあげく、そのうち話すとだけ言った。冬四郎は何かあったのかと、聞きたそうにしていたが、むつの足音が近付いてきたからか、黙った。
「お、ありがとうな」
「むつ、ご馳走さま。今日は卵焼き甘くなくて美味しかったよ」
「甘くても美味しいと思うのに…お粗末様」
むつはコーヒーを置くと、空になった弁当箱を持ってキッチンに戻っていった。
「で、お前何しに来たんだ?」
「むつが話があるって言ってたもんですから」
「ふーん?電話でも良いのにわざわざ顔みたくて来たってわけか?なーるほどねぇ」
山上はそう言うと、冬四郎は聞こえなかったふりをしてコーヒーをすすった。




