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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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10話

少年の後ろに控えていた物静かな男は、むつから見てかなり強い。となると、その男が守るほどの少年という事になるのだろう。むつは、ここからどうするべきかを悩んだ。


むやみに突っ込んで、これ以上の怪我をしたくはない。だが、玲子や生徒を使って、自分たちを襲わせるような事は辞めさせたい。その為には、立ち塞がっている男をどうにかしないといけない。そうは思うものの、むつには手立てが見付けられなかった。


札も人形も残りが少なかったうえに、儀式が行われる前にシスターに渡してしまっていた。そして、それが今どこに置かれているのかも分からない。


ぎゅっと柄を握り、むつはどうしたものかと悩んでいた。だが、思考は後ろから聞こえてきた足音で中断された。こつこつこつ、と革靴の音が響いている。

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